映画『あさひなぐ』が担う乃木坂の将来

2017年9月25日 11:46

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初日舞台挨拶の様子。(c) 2017 映画「あさひなぐ」製作委員会 (c) 2011 こざき亜衣/小学館

初日舞台挨拶の様子。(c) 2017 映画「あさひなぐ」製作委員会 (c) 2011 こざき亜衣/小学館[写真拡大]

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 23日から全国ロードショーされた映画『あさひなぐ』が、まずまずの初日を迎えたようだ。現状では観客動員数などのデータは出ていないのだが、記者がいった、舞台挨拶のない都下の昼の回でも、7割ほどの客席が埋まっており、観客の反応も悪くはなかった。

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 今回の『あさひなぐ』は、まずは先日舞台で齋藤飛鳥主演で公演され、今回は西野七瀬主演で映画化されているという、乃木坂46がほとんど一丸となって打ち上げているプロジェクト。番宣番組への出演も多く、19thシングルで主題歌をリリースするなど、力の入れ具合が尋常ではない。

 それだけに、求められる結果もまた大きなものとならざるを得ない。はっきり言えば、『アイドル映画』として、大ヒットしてもダメなのだ。

 何回か書いているように、乃木坂46はスタート時から、女優育成としてのプロジェクトを内包している。生田絵梨花、若月佑美、能條愛未、伊藤純奈のように、アイドル活動と並行しながら多くの舞台で実力を磨いて、評価されているものも多い。本物の女優として、人気アイドルという下駄を脱いでも起用されるような存在になることを求められていると言ってもいいだろう。

 『あさひなぐ』は、そういう意味で、固定ファン以外の層に、しっかりとアピールできるかという部分が勝負となってくる。記者の印象としては、それは成功しているように見えた。

 辛口評が書かれている映画ファンサイトでも、いわゆるアンチの誹謗中傷ではなく、キャストたちを一人前の女優として捉えた場合の足りない部分、課題点を分析しているものが多い。これは、アイドル映画としてではなく、作品として評価するだけの印象をレビュアーに与えたということ。

 映画初主演となる西野七瀬に対しても、薙刀の形(姿勢)の美しさ、感情表現のふり幅などにふれ、「(この作品に対する)本気度が伝わってくる」「今回は王道ヒロインだけど、癖のある役も面白いんじゃないか」などのコメントが見られた。さらに、映画主演経験のある伊藤万理華への評価も高く、「存在感が抜群だった」「黙っているシーンでも、目のぎらつきがすごかった」などと書かれている。

 おりしも、元メンバーの深川麻衣が、映画『パンとバスと2度目のハツコイ』で主演デビューすることが決まった。同じく元メンバーの永島聖羅も舞台『岸和田少年愚連隊』でメインキャストに名を連ねている。

 今後、いつか卒業していく乃木坂メンバーにとっては、演技者としての将来を占う上でも、今回の映画『あさになぐ』の持つ意味は大きい。彼女たちの、決意、そして気迫のこもった演技を是非見て欲しい。そして、ただ「かわいい」「よかった」だけではなく、女優として、そして一本の映像作品として、どのように映ったかを感じてもらえることを願っている。(記事:潜水亭沈没・記事一覧を見る

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