概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は値上がり、中国景気の過度な減速懸念が薄らぐ

2017年8月16日 10:00

印刷

記事提供元:フィスコ


*10:00JST 概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は値上がり、中国景気の過度な減速懸念が薄らぐ
【ブラジル】ボベスパ指数 68355.13 +0.10%
15日のブラジル株式市場は3日続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比70.47ポイント高(+0.10%)の68355.13で取引を終えた。68846.07まで上昇した後、一時68292.70まで下落した。

終始プラス圏で推移し、終盤に上げ幅を縮小させた。北朝鮮を巡る地政学リスクへの懸念がやや後退していることや、国内の構造改革に対する期待が高まっていることなどが引き続き支援材料。一方、指数の上値は重い。連日の上昇で足元では高値警戒感が強まり、後半は利益確定売りの動きがやや強まった。

【ロシア】MICEX指数 1950.28 -0.08%
15日のロシア株式市場は小反落。主要指標のMICEX指数は前日比1.47ポイント安(-0.08%)の1950.28で取引を終了した。1952.60 から1938.58まで下落した。

中盤に下値を模索する展開もあったが、その後は前日の終値近辺まで回復した。ブレント原油価格がさえない展開を示したことが、資源セクターの売り材料。また、前日の上昇を受けた反動から利食い売り圧力もやや強まった。一方、北朝鮮巡る緊迫情勢がやや後退していることが引き続き指数をサポートした。

【インド】
休場

【中国本土】上海総合指数 3251.26 +0.43%
15日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比13.90ポイント高(-0.43%)の3251.26ポイントと続伸した。

中国景気の過度な減速懸念が薄らぐ。昨日公表された中国経済指標が下振れたことに関しても、中国共産党第19回全国代表大会(第19回党大会)開催を秋に控え、中国政府は景気安定に注力するとの見方が流れている。中国からの海外マネー流出懸念もやや薄らぐ。中国本土・香港間の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引開放)を通じた取引では、本土株が10日と11日、連日で売り越しとなっていたが、14日は深セン株を中心に買い越しに転じた。《CS》

関連記事