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日経平均は大幅反発、予想以上の強いリバウンドで一先ず売られ過ぎ感は後退/ランチタイムコメント
*12:14JST 日経平均は大幅反発、予想以上の強いリバウンドで一先ず売られ過ぎ感は後退
日経平均は大幅に反発。252.03円高の19789.13円(出来高概算8億4000万株)で前場の取引を終えている。14日の米国市場は、複数の政府高官が、緊迫化する北朝鮮情勢への非軍事的解決を示唆したことで地政学リスクへの警戒感がやや後退し買いが先行。投資家心理が改善したほか、長期金利の上昇も好感され、終日堅調推移となった。この流れを受けた日本株市場は、シカゴ先物を上回る格好から始まると、その後もインデックスに絡んだ商いを中心に上げ幅を広げており、一時19800円を回復する場面をみせている。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1600を超えており、全体の7割を占めている。セクターでは保険、銀行、証券、海運、精密機器、その他製品、電気機器、輸送用機器が上昇。半面、石油石炭、鉱業が小安い。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、KDDI<9433>、富士フイルム<4901>、東エレク<8035>など値がさ株が軒並み上昇している。
日経平均は予想以上の強い値動きをみせており、マドを空けての上昇となった。その後も上げ幅を広げており、5日線を回復している。ただし、この上昇によってボリンジャーバンドの-1σと-2σとのレンジで推移しており、一先ず売られ過ぎ感は後退している。円相場が1ドル110円15銭辺りと円安に振れて推移していることが安心感につながるが、目先的な自律反発としては達成感が意識されやすいだろう。
北朝鮮情勢については、15日がXデーとされるなか、現時点ではミサイル発射等の報道もないため、売り方の買戻しも意識されやすいところ。ただし、米国防総省は米軍と韓国軍が定例の合同軍事演習を21日から実施するため準備を進めていることを明らかにしている。北朝鮮の反発が警戒されるなか、積極的なポジションは取りづらい需給状況になりそうだ。日経平均の19800-20000円レベルでは、やれやれの売りも出やすいところであろう。(村瀬智一)《AK》
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