【注目銘柄】ワッツは3月の年初来高値試す、17年8月期第3四半期累計は2桁増益

2017年7月19日 11:10

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

 ワッツ<9945>(東1)に注目したい。100円ショップ大手で「ワッツ」「ミーツ」「シルク」等を展開している。17年8月期第3四半期累計は新規出店や既存店の好調で増収・2桁増益だった。そして通期も増収・2桁増益予想である。株価は下値を切り上げて戻り歩調だ。好業績を評価して3月の年初来高値を試す展開が期待される。

■17年8月期第3四半期累計は2桁増益、通期も2桁増益予想

 7月12日発表した17年8月期第3四半期累計(9月~5月)連結業績は売上高が前年同期比3.2%増の356億26百万円、営業利益が同13.8%増の10億12百万円、経常利益が同22.4%増の10億62百万円、純利益が同40.3%増の7億29百万円だった。

 新規出店の効果、既存店の好調、売上総利益率の改善、出店・改装費用の適正化などで増収・2桁増益だった。主力の国内100円ショップ事業の店舗展開は新規出店106店舗、退店58店舗で、第3四半期末店舗数は直営1034店舗、FCその他42店舗の合計1076店舗となった。

 17年8月期通期の連結業績予想は売上高が16年8月期比4.0%増の480億円で、営業利益が同13.6%増の13億70百万円、経常利益が同13.2%増の13億50百万円、純利益が同26.7%増の9億10百万円としている。

 月次情報によると、17年6月は全社売上高が前年比101.3%、直営既存店売上高が101.0%だった。直営既存店売上高は4カ月連続前年比プラスと好調に推移している。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が74.2%、営業利益が73.9%、経常利益が78.7%、純利益が80.1%と順調である。通期ベースでも好業績が期待される。

■株価は3月の年初来高値試す

 株価は4月の直近安値1064円から反発し、下値を切り上げて戻り歩調だ。7月4日には1330円まで上伸する場面があった。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形となった。好業績を評価して3月の年初来高値1399円を試す展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【業績でみる株価】鎌倉新書は上場来高値更新の展開、18年1月期第1四半期大幅増収増益で通期増額期待(2017/06/16)
【編集長の視点】サンセイランディックは変わらずも1Qの順調な仕入高を見直し内需系超割安株買いが再燃気配(2017/06/13)
【新規上場(IPO)銘柄】船場は日系企業の海外進出など成長機会拡がる(2017/06/06)
【材料でみる株価】薬王堂は上場来高値圏、18年2月期増収増益予想で5月既存店売上高も好調(2017/06/14)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事