落日(?)のHKTに忍び寄る危機

2017年7月13日 20:44

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 NMB須藤梨々花の結婚宣言、NGT48荻野由佳の5位入賞など、今年も話題になったAKB総選挙。

【こちらも】AKB総選挙1位は指原、「アイドル」という枠で捉えきれない彼女の立ち位置

 やはり、NGT48の勢いは強く、老舗SKEも選挙での強さを見せつける結果を残したが、今回苦戦したのが、HKT48だ。指原莉乃の1位、宮脇咲良の4位のあと、28位の田中美久まで間が空いてしまい、これまでの勢いに急ブレーキがかかってしまった。

 そんなHKTを、現在悩ましているのが、いわゆるSNSなどの裏垢騒動。基本的に、SNS(Twitterやインスタグラム)などを禁止されているというHKTメンバーが、こっそりやっていたアカウントが、何者かによって次々暴露されているという。恋愛絡みの大きなスキャンダルなどはないようだが、年頃の女の子、それもアイドルが素の状態で出す情報の生々しさがかなり印象的だ。

 先ほど書いたように、今現在、HKTを取り巻く環境は、あまりよろしくない。

 総選挙での停滞もそうだが、長年放送されてきた冠番組『HKTのおでかけ』(TBS系)も終わってしまい、劇場も移転したものの、新劇場はあまり評判がよくない。伸びて欲しかった若手も、宮脇咲良以外は精彩を欠き、その宮脇もドラマでは演技力に疑問符をつけられてしまっている。

 何より、劇場支配人であり、スポークスマンとしてHKT躍進の大黒柱であった指原莉乃は、新しくできたSTU48と兼任になり、ソロ仕事の増加と合わせて、今までほどの関与も難しくなっている。

 こういう状況だからこそ、一致団結して盛り上げていくべきなのだが、裏垢流出騒動が降りかかっては、メンバーのモチベーションも上がりにくいところだ。

 HKTというのは、AKBGの中でも特に、若いメンバーをセンター、あるいは人気者にして結果を出してきたのだが、その分、しっかり者のお姉さんメンバーは、脇役に下げられてしまうことが多い。高校生になると「劣化した」と言い出し、離れてしまうようなファンが多いことで、どうしても不安定になりがちな傾向にある。

 そういう意味では、HKTの運営の負担というのは大変なものだとは察するが、こう度々プチスキャンダルがあると、元々移り気なファンが愛想をつかす可能性も高いのだ。

 奇しくも、10月の16日から18日の3日間、乃木坂のアンダーライブが福岡で開催される。平日のアンダーライブでキャパ1万人の福岡国際センターでの開催という強気な日程は、HKTにとっても大きな刺激になるはずだ。(記事:潜水亭沈没・記事一覧を見る

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