U20W杯、決勝はイングランド対ベネズエラ 初優勝かけ11日に対戦

2017年6月10日 12:37

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 韓国で行われているサッカーU-20ワールドカップは準決勝でベネズエラとイングランドが勝利を収め、11日に行われる決勝戦でともに初優勝をかけて戦う。3週間以上ををかけて開催されてきたサッカーの祭典は、いよいよクライマックスを迎えた。

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■母国の威信をかけるイングランド

 欧州三大リーグの一つであるプレミアリーグを擁し、クラブレベルはヨーロッパチャンピオンズリーグといった大会で数々の栄光を手にしているイングランド。だが、ワールドカップ優勝は自国開催の1966年大会の一回のみ、近年では、世代別も含め世界規模の代表チームの成績としては目覚ましい結果は残せていない。だが、言わずと知れたサッカー大国であるイングランドはその名にふさわしく、今大会で一気に主役に登り詰める勢いを感じさせる戦いぶりだ。

 準決勝のイタリア戦、開始2分で先制を許すも、後半に入り途中出場のMFセイ・オジョの右サイドからのクロスが2度の得点機会を演出、ここまで4得点のリバプール所属FWドミニク・ソランゲの2ゴールなどで3得点を挙げ、逆転で初の決勝進出を決めた。

 フィジカルコンタクトを恐れず、ロングボール、そしてサイドからのクロスを武器としているイングランドサッカー。そんな古き良きスタイルを今大会でも若き戦士たちが表現し続けている。

■個人技を中心とした攻撃的なベネズエラ

 かたや、ウルグアイをPK戦の末に降し決勝進出を果たした南米代表ベネズエラ。グループリーグ3試合では3戦全勝10得点失点0と強さをみせたものの、ノックアウトステージここまで日本・アメリカ・ウルグアイとの3試合は何れも延長までもつれ込む試合内容となっており、トーナメントでの疲れが懸念される。

 それでも攻撃的スタイルを貫き、今大会で強烈に世界中に名を知らしめたソテルド、ペニャランダ、コルドバ等の前線のタレントが大会屈指ともいえる攻撃力を発揮できればイングランドを圧倒する可能性も少なくないだろう。

 サッカーの母国イングランド、そして南米大陸の雄ベネズエラ。どちらのチームの勝利でも、U-20W杯優勝国として初めて名を連ねることになる。2年に1度となる世紀の祭典、その新しい王者の誕生の瞬間は間もなくだ。(記事:佐藤文孝・記事一覧を見る

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