Windows 10 Pro、上級ユーザー向けエディション追加か?

2017年6月8日 19:17

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記事提供元:スラド

headless曰く、 MicrosoftがWindows 10 Proに上級ユーザー向けエディションを追加するという見方が広がっている(The VergeWindows CentralArs TechnicaNeowin)。

 きっかけとなったのは、先日Windows 10の社内用ブランチのビルド(ビルド16212)が誤ってWindows Insider Program参加者に提供されたことだ。ビルド16212を運よく入手できたユーザーの一部は大喜びで新機能や変更点の発掘にいそしんでいる。

 その中で、ビルド16212のpkeyconfigに「Windows Server 2016 ServerRdsh(serverrdsh)」「Windows 10 Pro for Advanced PCs(professionalworkstation)」「Windows 10 Pro N for Advanced PCs(professionalworkstationn)」という3つの未発表エディションが含まれることが発見された。ServerRdshはリモートデスクトップ関連の機能強化を含むと予想されているが、詳細は不明だ。発見者によればEducationへアップグレードできるとのこと。

 Windows 10 Pro for Advanced PCsについては、「Windows 10 Pro for Workstation PCs」(仮称)を紹介するMicrosoftのスライドのリークが公開されている。スライドによれば、サーバーグレードのハードウェアをサポートし、高い処理能力を必要とするユーザーのためのものだという。Windows 10 Pro N for Advanced PCsについては、他の「N」エディションと同様、Windows Media Playerなどマルチメディア関連の標準アプリやSkypeがWindows 10 Pro for Advanced PCsから除外されたエディションとみられる。

 このスライドの作成時期は不明だが、4月のWindows 10 Insider Previewビルド14328の時点で「ProfessionalWorkstation」というエディションがEditionMatrix.xmlに含まれることが確認されている。この際「ProfessionalEducation」というエディションも発見されているが、こちらはその後Windows 10 Pro Educationとして提供が開始された。

 Windows 10 Pro for Workstation PCsの主な特徴としてスライドで挙げられているのは、演算やグラフィックスの強い負荷にOSを最適化し、ピークパフォーマンスと信頼性を提供するWorkstationモード、ReFS、SMBDirectによる高速でCPU負荷の低いファイル共有、最大4CPU、RAM 6TBのハードウェアサポートとなっている。ただし、これらはスタート地点であり、ハイエンドセグメントの市場へさらにイノベーションをもたらすとしている。なお、別の資料によればWindows 10 Pro for Workstation PCsがサポートするCPUはIntel XeonまたはAMD Opteronとなっている。

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