概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場は反落、リスク回避の売りが広がった

2017年5月19日 09:55

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記事提供元:フィスコ


*09:55JST 概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場は反落、リスク回避の売りが広がった
【ブラジル】ボベスパ指数 61597.05 -8.80%
18日のブラジル株式市場は大幅続落。主要指標のボベスパ指数は前日比5943.20ポイント安(-8.80%)の61597.05で取引を終えた。67535.78まで上昇した後、一時60314.70まで下落した。

小動きに寄り付いた後は下げ幅を急速に拡大させ、引けまで安値圏でもみ合った。国内政治不安の高まりを受け、株のほか、通貨レアルも急落。政府がテメル大統領の更迭を検討しているとの報道が警戒された。汚職調査でテメル大統領も関連したとの疑いが浮上している。外部環境では、トランプ米大統領の情報漏えい疑惑に伴う弾劾懸念が高まっていることなども足かせとなった。

【ロシア】MICEX指数 1967.66 -1.34%
18日のロシア株式市場は反落。主要指標のMICEX指数は前日比26.69ポイント安(-1.34%)の1967.66で取引を終了した。1996.85から1961.20まで下落した。

朝方はプラス圏を回復する場面もあったが、その後はじりじりと下げ幅を拡大させた。トランプ米大統領の機密情報漏えい疑惑に伴い、大統領が弾劾されるとの懸念が高まっていることを受け、リスク回避の売りが広がった。また、ブレント原油価格の下落なども資源セクターの足かせとなった。

【インド】SENSEX指数 30434.79 -0.73%
18日のインドSENSEX指数は4日ぶりに反落。前日比223.98ポイント安(-0.73%)の30434.79、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同96.30ポイント安(-1.01%)の9429.45で取引を終えた。

終始マイナス圏で推移し、終盤に下げ幅をやや拡大させた。トランプ米大統領によるロシアへの機密情報漏えい問題などで前日の欧米市場が下落した。また、この日のアジア市場もさえない展開を示していたため、インド株にも売り圧力が強まった。

【中国本土】上海総合指数 3090.14 -0.46%
18日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比14.30ポイント安(-0.46%)の3090.14ポイントと続落した。

金融当局の監督管理強化などを嫌気した売りが続く。中国保険監督管理委員会は4月10日から現在までの約1カ月間で計8件もの文書を発表し、保険会社に対してリスク管理の強化などを指示した。なかでも、特に重点的に監督する分野として、大口の株式投資、不動産投資、海外投資などを挙げている。《CS》

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