春季高校野球東京大会決勝、史上初のナイター試合は早実が乱打戦制す

2017年4月28日 10:55

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 27日、神宮球場で行われた春季高校野球東京大会決勝戦で、早稲田実業が日大三高を18-17の乱打戦の末破り、優勝した。早実の優勝は35年ぶり9度目である。試合は高校野球では異例の午後6時開始のナイトゲームとなり、さらには延長12回の激戦となったため、終了も午後10時6分だった。このため鳴り物応援も中断され午後10時には生徒への帰宅も促され閉会式も中止になるなど異例の決勝戦となった。

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 この試合で注目の早実の主将・清宮幸太郎は2打席連続ホームランに5打点の活躍だった。早実は14-17と3点差の9回裏に清宮のセンター越えの豪快な同点3ランが飛び出し延長戦に突入した。清宮は8回にも2ランを打っており、高校野球通算では84号と記録を更新した。粘り強く追い付いた早実が延長12回裏のサヨナラヒットで激戦に決着をつけた。

 平日のナイターであったにもかかわらず、観客は地区大会では異例の約2万人が集まった。開門前から数百人のファンが列をなす盛況ぶりだった。清宮の登場などで混雑が予想されたため安全面から神宮第2球場を神宮球場への変更は成功したとは言える。しかし通常2時間程度の試合が予想もしない長い試合となり、高校野球の運営として課題を残す結果にもなった。

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