DELL、海洋のプラスチック汚染問題に一石を投じる

2017年4月23日 06:37

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絶滅を危惧される生物の一種であるウミガメが、海洋を漂うプラスチックなどを餌と間違えて食べて死んでしまう問題については比較的有名だ。(画像:いらすとや)

絶滅を危惧される生物の一種であるウミガメが、海洋を漂うプラスチックなどを餌と間違えて食べて死んでしまう問題については比較的有名だ。(画像:いらすとや)[写真拡大]

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 海洋プラスチック、という言葉がある。新開発された素材の名前ではない。海洋を漂っているプラスチック、つまり、不法投棄など、何らかの経緯によって海を漂っているプラスチック廃物のことである。この海洋プラスチックを回収して、何らかのマテリアルとして活用しようという動きがある。今回のDELLの活動もその一環だ。DELLは、IT業界の企業としては世界で初めて、海洋プラスチックを25%含有した梱包材の出荷を始めたという。

 プラスチックというものは、ごく簡単にいうと便利なものであるが、自然環境下での分解に極めて長大な時間がかかる(試しようがないので実証はされていないが、一説によると、1,000年かかっても完全には分解されないという)という、非常に厄介な問題がある。地上にある分にはそれでもまだ処理のしようがあるが、問題は、細かく砕け(これをマイクロプラスチックという)、その状態で海に流れ込んでしまったプラスチックである。これが今、深刻な環境問題となっているのだ。

 海洋プラスチックを間違えて食べてしまう生き物は多岐に渡る。最近の研究では、その悪影響は動物性プランクトンにまで及んでいるという。

 なお、海洋プラスチックといっても、遠洋まで漕ぎ出して行ってプラスチックを回収してくるわけではない。基本的には、海洋に到達する前の河川を流れているプラスチックや、海岸に到達したプラスチックなどを回収して活用する。

 DELLは長年に渡り環境問題に対しては意欲的な取り組みを行っている。2008年には、使用済み再生プラスチックをデスクトップPC製品に対して用いることを始め、2017年1月時点では、5,000万ポンド(2万2,680トン)のリサイクル素材製品利用を達成したという。ちなみに電子廃棄プラスチックとリサイクル・カーボンファイバーを業界で初めてPCとモニタに採用したのもDELLだそうである。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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