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千葉大など、心不全のメカニズムを新たに解明

2017年4月12日 19:11

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今回発見された臓器間ネットワークの図。(画像:千葉大学発表資料より)

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 千葉大学、自治医科大学、東京大学、九州大学などの研究グループは、心不全に関わる未知のメカニズムの一部を解明したと発表した。

 心臓の機能は、腎臓と密接な関わりがある。腎機能の低下、つまり慢性腎臓病は心臓病を悪化させるし、心臓病もまた腎臓の病を増悪させる。今回の研究グループは、心臓と脳と腎臓をつなぐ、新しい臓器間ネットワークを見出した、と主張している。このネットワークの働きを阻害すると、マウスにおいて心不全の発症が見られるという。

 ところで心不全とは何か。これを説明するのは簡単であるようで難しい。まず、心不全という疾患は、存在しない。また、心不全という用語は心臓疾患の「症状」でさえもない。心不全、というのは、あえていえば心機能が低下しているという「状態」を指す言葉である。

 最も大きな区分は、急性心不全と慢性心不全であろう。その名の通り、慢性心不全とは心機能の恒常的な低下を指すが、急性心不全は心機能の何らかの急激な低下による、往々にして生命維持に関わるような事態を指す。

 さて、では今回の研究の話に戻ろう。心臓とはポンプ状の器官であるということはよく知られていると思うが、臓器であるに違いはないので、それを守る神経的なネットワークも存在する。心臓を守る神経ネットワークは、腎臓と、コロニー刺激因子によって密接に繋がっているという。

 今回発見されたことには、心臓で活動している免疫細胞の一種のマクロファージが、心筋細胞の働きを助けるアンフィレグリンというタンパク質を心機能の維持の為に提供している。このアンフィレグリンを働かなくしたマウスは心不全になりやすく、また心不全のマウスにこれを投与すると改善がみられるという。

 アンフィレグリンを介した心臓と脳と腎臓の連合機構の発見は、心不全、また慢性腎臓病などの新たな治療法の創出に結びつけ得るものと考えられ、実用化に向けた開発が進められている。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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