【注目銘柄】不二越は17年11月期大幅増益で通期予想に増額余地

2017年4月5日 10:52

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 不二越<6474>(東1)に注目したい。機械工具、ベアリング、油圧機器、産業用ロボット、工作機械などを展開している。4月4日発表した17年11月期第1四半期の連結業績は大幅増益だった。そして通期予想に増額余地がありそうだ。株価は年初来高値圏から一旦反落したが、自律調整が一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

 17年11月期第1四半期(12月~2月)の連結業績は、売上高が前年同期比5.1%増の546億65百万円となり、営業利益が同10.4%増の37億36百万円、経常利益が同52.1%増の32億73百万円、そして純利益が同96.0%増の26億65百万円だった。

 機械工具事業では自動車向け工作機械が低調だったが、産業機械・電機・電子向け中心のロボットが大幅伸長した。部品事業では自動車・建設機械向けにベアリング、カーコントロールバルブ、油圧モータなどが増加した。経常利益は為替差損の減少、純利益は法人税等調整額の減少も寄与した。

 17年11月期通期の連結業績予想は、売上高が16年11月期比8.8%増の2300億円、営業利益が同43.6%増の160億円、経常利益が同80.3%増の140億円、純利益が同2.3倍の90億円としている。

 第1四半期の進捗率は、第2四半期累計(12月~5月)予想に対しては売上高49.0%、営業利益53.4%、経常利益54.6%、純利益66.6%と高水準であり、下期偏重の通期予想に対しても売上高23.8%、営業利益23.4%、経常利益23.4%、純利益29.6%と順調な水準である。通期予想に増額余地がありそうだ。

 株価は3月9日の年初来高値638円から利益確定売りで一旦反落したが、本日4月5日は40円高(6.62%高)の604円と急伸している。週足チャートで見るとサポートラインの13週移動平均線近辺で下げ渋る形だ。自律調整が一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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