久保裕也、ハリルに猛アピール!

2017年3月13日 19:47

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■久保裕也が止まらない!

 サッカーファンでなければ、久保裕也ときいてあまりご存知のない方がいるかもしれないが、昨年行われたリオ・オリンピックの日本代表メンバーに選ばれていた。しかし当時所属していたスイスのヤングボーイズが大会直前になって久保の代表招集を拒否し、オリンピック出場が叶わなかった。エースの久保が抜けた日本代表は本来の実力を発揮することなく敗れたのだ。

 そんな久保は現在ベルギーのKAAヘントでプレーをしている。7試合で5ゴールをあげるという活躍で、しかもここ3試合連続で得点している。そんな久保はヘントのエースになりつつある。

 ゴールを決めて凄いというのはもちろんのこと、点の取り方も派手だ。12日に行われたメヘレン戦では4人抜きをしてからのシュートで観客の度肝を抜いた。難しいチーム状況の中、見事大役を果たし、3連勝で最終的に4位でシーズンを終えることに成功した。これによりプレーオフ進出が決まり、首脳陣、ファンからの信頼は厚い。

■争奪戦もあり得る

 ここまで活躍したら次に考えられるのが久保の移籍先だ。プレーオフの活躍次第では海外のクラブが黙っていないかもしれない。テクニック、スピードともに申し分のない久保は他のリーグでも通用する可能性は十分にあるからだ。

 若手が試合中にいいパフォーマンスをして急激に注目を浴びるということは多々あることだ。オランダで活躍した本田圭佑がロシアに渡り、ミランの10番を背負うようになった。久保も同じ様にビッグクラブへの移籍という事が大いにありうる。海外のスカウト陣の動きは早いので、すでに水面下で動いているなんて言う事もあるだろう。

■世代交代に名乗りをあげる

 現在、本田や岡崎慎司、長友佑都などと言った代表の中心メンバーがクラブ内ではベンチを温めている時間が長い状態だ。そういった中での久保ら若手の活躍と言うのは脅威なものだろう。2010年の南アフリカW杯で好調だった本田が中村俊輔を差し置いてレギュラーになった。それと同じことが起こるかもしれない。

 まだまだ代表に定着していない、久保、大迫勇也、乾貴士などはこのチャンスを是非ともものにしたい。ハリルホジッチ監督が、「誰を使うか迷う」と言う嬉しい悩みを起こさせなければいけないのだ。それができて初めて日本サッカーのレベルは上がり、中心メンバーの発奮材料にもなる。

 海外組だけでなくJリーガーにも同じことが言える。自分をアピールして現代表メンバーを追い抜いてほしい。それができて初めてW杯でいい成績を残すことができるのだ。今回の久保のアピールはW杯で台風と目となる小さな一歩と捉えてもいいのではないだろうか。

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