アカデミー賞作品賞受賞『ムーンライト』3月31日より緊急公開決定!

2017年3月4日 12:11

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 第89回アカデミー賞で作品賞、助演男優賞、脚色賞の3部門を獲得した『ムーンライト』が、オスカー受賞を受け、日本公開日が4月28日から3月31日と異例の一カ月繰り上げとなった。また、全国の映画館での拡大上映も決定した。

 配給のファントム・フィルムによると、アカデミー賞受賞をきっかけに一日でも早く劇場で見たいという要望が殺到したことから、今回の繰り上げ上映と上映館数の拡大が決定したという。当初は全国13館のみでの上映予定だったが、全国各地で大幅に拡大上映が決定し、さらに今後も調整中とのこと。

 本年度アカデミー賞授賞式では、作品賞の発表時に『ラ・ラ・ランド』の発表間違えという前代未聞のハプニングがあった事もあり、作品賞の獲得と共に『ムーンライト』への注目度がさらに急上昇した。多くの日本の映画ファンからの、一日でも早くこの話題作を劇場で見たいという要望が実った形だ。

 『ムーンライト』はブラッド・ピットがエグゼクティブプロデューサーとして製作に参加したドラマ作品。監督と脚本を担当したバリー・ジェンキンスは、これが2作目の長編映画監督作品で、本作の公開当時はまだ無名の監督だった。本作は、バリー・ジェンキンスの描く奥深い人間ドラマと、ウォン・カーウァイ監督に多大な影響を受けたと言われる鮮やかな映像美が見る者の心をとらえて離さない名作に仕上がっている。

 数々の映画祭で圧倒的な支持を得ており、世界各国の映画祭で329部門ノミネート、158部門受賞という驚異的な記録を樹立した。映画評論家からの支持だけでなく、映画ファンによる満足度も非常に高く、本作の魅力の深さは様々な層に浸透している。

 作品は、マイアミの貧困地域に生きる黒人少年シャロンが成長する姿を、少年期、青年期、成人期の三つの時代に分けて描く。主人公シャロンの父親代わりとなる麻薬ディーラーのフアンを演じたマハーシャラ・アリは、この作品で助演男優賞に初ノミネートされ、見事オスカーを獲得した。また、シャロンの母親を『007』シリーズのナオミ・ハリスが演じ、助演女優賞にノミネートされた。

 人種やセクシュアリティなどの壁を越えた人間同士のさまざまな感情のぶつかり合いが描かれているが、長いアカデミー賞の歴史の中でも、LGBTをテーマにした作品が作品賞を受賞したのは今作が初となる。LGBTの歴史の中でも、映画史においても、本作が重要な意味を持つ作品となるのは間違いない。

 『ムーンライト』は3月31日から全国公開。

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