【アニメ漫画キャラの魅力】圧倒的カリスマを誇るネオ・アトランティスの首領「ガーゴイル」の魅力

2017年2月15日 11:52

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 1889年のヨーロッパを舞台に、古代アトランティス人の遺産である超科学をもって世界征服を企む秘密組織「ネオ・アトランティス」。組織のトップである「ネオ皇帝」を除いた全メンバーが素顔を仮面で隠し、陸や海上での通商破壊工作による市場操作や組織の科学力によって生み出された兵器群の密売で莫大な資産を築き、劇中でアメリカ連合艦隊に情報を流すなど、強大な影響力を持っています。

 そのネオ・アトランティスを纏める首領「ガーゴイル」は、自らを「アトランティス人の末裔」と自称し、人間を下等生物と見なし、本来の形であったアトランティス人の下僕に戻そうと画策します。そんな非情なイメージの強いキャラクターである「ガーゴイル」の魅力とはいったい何なのでしょうか?

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【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】

■野心に燃える元タルテソス王国の宰相


 ガーゴイルは、かつてアフリカに存在していたタルテソス王国の宰相でした。ナディアの父「ネモ」が国王として治めていたタルテソスでガーゴイルはクーデターを引き起こし、ナディアの母である王妃を暗殺します。その後、一撃で島を吹き飛ばす程の絶大な威力を誇る軍事兵器「バベルの塔」を稼働させますが、ネモの妨害により頓挫しバベルの塔は崩壊し、その影響でタルテソス王国は崩壊してしまいます。リベンジに燃えるガーゴイルは以降、生き残ったナディアの兄ネオを皇帝として祀り上げ、ネオ・アトランティスを組織し、世界を征服するため暗躍していきます。一度の失敗で懲りずにまた世界を征服するという野望を掲げる彼の器の大きさには驚かされます。

■命令や攻撃指示はフィンガースナップで


 ネモやナディアに攻撃を仕掛ける際や、作戦を遂行できなかった部下を処刑する時にガーゴイルは、フィンガースナップで合図するのが特徴的です。白い手袋を着用しているにも関わらず、パチンッという高い音をどうやって出しているかは不明ですが、その姿はまさに“冷酷な悪のカリスマ”という雰囲気を醸し出していてとてもカッコいいですよ。

■不気味な仮面で隠されているその素顔とは?


 初登場からタルテソス王国時代の回想のシーンまで顔を隠し、詳しい人物像が全く掴めず謎に包まれていたガーゴイルですが、最終回のネモたちとの直接対決の場面でようやくその素顔を露わにします。ネモが乗る発掘戦艦「N・ノーチラス号」の女性クルー「エレクトラ」がピストルをガーゴイルめがけて発砲し、仮面がその時に一部破損します。その時に初めてガーゴイルの素顔が目元の部分だけさらけ出されるのですが、褐色の肌色をした推定40~50代ほどのダンディーな男性でした。

■アトランティスの幻想にとり憑かれた者の哀れな最期


 アトランティス人の末裔としてナディア達の前に立ちふさがってきたガーゴイルですが、最後はナディアの持つアトランティス人の遺した石“ブルーウォーター”の光を浴びて塩と化して死亡します。ブルーウォーターの発する光はアトランティス人以外が浴びてしまうと全身が塩となってしまうのですが、この最終局面で、ガーゴイルが実はただの人間だったことが発覚します。今まで人間を下等な生き物と蔑み、アトランティス人の末裔として統治しようとしていた彼自身が実は人間だった・・・。ガーゴイルにとってこれ以上の悲劇はないでしょう。そんな哀れな末路を辿ってしまうガーゴイルですが、完全に塩と化す前に過去に友人の関係でもあったネモに別れの言葉を投げかけます。死を目前にし、人間としての心を取り戻したといえるこのシーンは、悪に徹していた今までのガーゴイルのイメージを覆すとても印象的な場面です。

【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】

 ★記者:ザッキー(キャラペディア公式ライター【バンタンゲームアカデミー ゲームライター専攻】)

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