仏発クーポンアプリ「カタリナ」、全国の店舗で、レシートでポイント

2016年11月10日 22:02

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記事提供元:アパレルウェブ


新サービス発表会に出席した若林学カタリナ社社長とタレントのシェリーさん

 フランス発のポイント還元型クーポンサービス「カタリナ」(カタリナ マーケティング ジャパン/東京、若林学社長)がきょう、レシートを投稿することで自動的にポイントが貯まる新機能「レシートモード」を発表した。サービスの利便性アップや取り扱い商品の拡大によって、来年中旬をめどに、会員登録数を現在の35万人から100万人に増やす。今後はクーポン対象商品をファッション分野にも広げる。

 「カタリナ」が2014年に始めた機能「カードモード」は、利用店舗とクーポン対象商品を事前に選び、決済時にレジで提携ポイントカードを提示すると、後日、ポイントが自動加算されるもの。アプリやクーポンを提示する必要がない便利さもメリットの1つ。通常のポイントとは別にさらにポイントを取得でき、還元率も高いのが特徴で、「通常のポイントサービスは、週に2~3回の利用で1カ月50ポイントしか貯められないが、カタリナの場合は1カ月2,000~3,000ポイント」(同社)という。また、手に入れたポイントはマイレージなどにも交換できる。


結婚・出産を経て、日用品の使用頻度が早くなったというシェリーさん。「日用品でポイントをどんどん貯められ、還元率が高いというのは嬉しい。色々なポイントカードを持ち歩かずアプリで管理できるのもいいですね」

 きょうサービスを開始した新機能「レシートモード」は、決済後に受け取ったレシートをアプリで読み取り投稿することで、ポイントが自動加算される。従来の「カードモード」と異なり、決済時にポイントカードを提示する必要がない。提携店舗以外でクーポンを利用してもポイントが取得できるため、消費者の利用拡大が見込まれる。メーカーは新機能によって、提携店舗以外でクーポンを利用したエンドユーザーの消費行動も知ることができるようになる。


「ライフスタイルの多様化、情報の洪水、景気不安。こうした私たちの生活環境に求められるのは、よりパーソナライズされた情報やサービス」と若林社長

 「カタリナ」が目指すのが、ビッグデータ活用による、情報・サービスのパーソナライズ化。現在、国内有力メーカー各社のクーポンを100種類以上扱っており、全世帯の93%が接触できる全国7,500店舗で利用できる。提携店舗とのネットワークで得た消費者の嗜好性やニーズ、購買動向のデータ量は、3.0ペタバイト(約1,000兆バイト)と世界有数の規模。1週間にアプローチできる消費者数は8,800万人に及ぶ。こうした膨大なデータベースを武器に、メーカーにはより詳細な消費者購買行動を、小売り業にはサービス拡充・集客の拡大の機会を、消費者にはよりカスタマイズされた情報を提供していく。

 事業規模も拡大する計画だ。現在はGMSやスーパー、ドラッグストアなど、実店舗を基軸にした企業と提携しているが、今後は、ネット通販をメインにした企業との取り組みも始めたいという。「リアルからネットへ、ネットからリアルへ。双方向のオムニチャネル化を加速したい」と若林社長。現在は日用品を中心に取り扱うが、今後はファッションや電化製品などの分野も拡大する計画。

 トリンプとの提携も決まっており、新機能のローンチ記念として、トリンプのブラジャーをクーポンを使って購入すると、1,000ポイントを贈呈するキャンペーンを実施する(11月28日から)。

「カタリナ」PCサイト

カタリナ マーケティング ジャパン

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