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住友電工、米国の焼結部品メーカーを買収―米自動車・部品メーカーへの販路拡大
住友電気工業は、米国の大手焼結部品メーカー、キーストーン・パウダード・メタル・カンパニーを買収する。写真は、焼結部品の例。(住友電気工業の発表資料より)[写真拡大]
住友電気工業は6日、米国の大手焼結部品メーカー、キーストーン・パウダード・メタル・カンパニー(Keystone Powdered Metal Company」を買収すると発表した。買収によって米国系自動車メーカーと部品メーカーへの販路拡大を図り、米国での存在感を高める狙いという。
住友電工によると、キーストーン社は設立が1927年で焼結機械部品・組立部品の製造・販売を手掛ける。資本金は9万4,000ドル(約972万円)、2015年の売上高は1億1,900万ドル(約123億円)。
住友電工が100%出資する米国子会社Sumitomo Electric U.S.A. Holdings, Inc(SEUHO)が設立する特別目的会社とキーストーン社(存続会社)を合併させることで、SEUHO社がキーストーン社の全株式を取得する。買収の手続は、9月末に完了する予定。
住友電工グループの焼結部品事業は、住友電工焼結合金をマザー工場としてグローバルに展開しており、日系メーカーを中心に自動車、エアコン、部品メーカー等に各種製品を提供している。
「焼結部品」は複数の金属を微細な粉末の状態で焼き固める「粉末冶金法」で製造する機械部品。金属を溶かして型に流す「溶解」やたたいて加工する「鋳造」と比較して複雑な形状に加工しやすいことから、自動車のエンジン部品・駆動系部品・電装部品からエアコン部品などに使用されている。
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