凸版印刷、店舗の“射程圏内”にいる潜在顧客に特売情報など配信できるサービス「ココチラ」

2016年8月16日 12:16

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ユーザーの位置情報に合わせて、店舗がタイムリーに誘客するためのコンテンツを配信できる新サービス「ココチラ」の概要を示す図。(凸版印刷の発表資料より)

ユーザーの位置情報に合わせて、店舗がタイムリーに誘客するためのコンテンツを配信できる新サービス「ココチラ」の概要を示す図。(凸版印刷の発表資料より)[写真拡大]

 凸版印刷は16日、同社が運営する電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」で、ユーザーの位置情報に合わせて、店舗がタイムリーに誘客するためのコンテンツを配信できる新サービス「ココチラ」を開発し、8月からサービスを順次開始すると発表した。総合スーパー、ショッピングモール、百貨店など、商圏が広い小売流通企業での利用を見込む。

 同社によると、今回開発した「ココチラ」は、「会社帰りで最寄り駅から帰宅中」、「ショッピングモール内の別のお店を回っている」など、店舗にとっての“射程圏”内に入ってきたユーザーを誘客するため、店舗の特売情報をタイムリーにプッシュ通知できるもの。利用する小売流通企業は、従来の販促施策ではアプローチしづらかった潜在顧客に対してタイミングよくコンテンツを配信し、自店舗に呼び込むことが可能になるとしている。

 機能の詳細としては、自店舗に誘導しやすい“射程圏”(仮想的な地理的境界線)を地図上で自由に設定でき、“射程圏”に入ったユーザーを店舗に呼び込むためのコンテンツを登録できる。また、“射程圏”内での滞在時間によって、プッシュ通知するタイミングを設定したり、コンテンツの出し分けができるという。

 8月中旬から11月末まで、利用料無料のトライアルキャンペーンを実施する。トライアルには、イオンリテール、イトーヨーカ堂、近鉄百貨店、DCMホールディングス、東急ハンズ、ヤオコーなどが参加する予定。12月以降は有償化し、1プッシュ通知ごと10円の利用料と、通知量に応じた従量課金制を想定しているという。2017年3月末までに700店舗の導入を目指すという。

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