NEC、インドにOSSの専門組織を設立 クラウドやSDNのシステム構築支援体制を強化

2016年7月1日 17:16

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 NECと同社のインド子会社NEC Technologies India Private Limited(NTI)は1日、NTI内にオープンソースソフトウェア(OSS)の技術支援専門の組織として「OSS Technology Centre」を同日設立すると発表した。特に、クラウドやSDN(Software Defined Network、ネットワークをソフトウェアで制御する技術)などの領域でOSSを活用したシステムに対する支援体制の強化を図るという。

 両社によると、今回の新組織ではアジアパシフィック地域を中心としたグローバルでのサポートサービスを提供する。OSSに関するコミュニティ活動やOSSソリューションアーキテクトとしての実績・スキルを持つ要員約50名の体制で活動を開始する。OSSを活用したシステム構築への支援体制強化や、海外のOSSベンダとの連携強化を図り、迅速な支援を実現するという。

 近年、企業ではクラウドやビッグデータ、SDN/NFV領域のOSSや、クラウドインフラを構成するためのOSS「OpenStack」などの活用ニーズが拡大し、OSSベースでのシステム構築がグローバルで活発になっている。また、次世代ICT技術活用の観点から、SoE(顧客との関係を強化するシステム群)やIoT領域でのOSS活用への期待も高まっている。今回の新組織では、OpenStackをベースとした新規機能開発を積極的に進め、OSSコミュニティへ提供することでソースコードの公開にも貢献していくという。

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