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「働かない働きアリ」は交代要員として必要であるという研究結果
あるAnonymous Coward 曰く、 アリの集団には必ず8割の働くアリと2割の働かないアリが居る、という逸話は非常に有名だと思われるが、北海道大などの研究チームの調査の結果、これらは働くアリが疲れた時に代わりに働く交代要員であることが明らかになったという(北海道新聞、毎日新聞)。
今回の研究結果は、北大大学院農学研究院の長谷川英祐准教授の研究チームらが16日に英科学誌「Scientific Reports」に発表したもの。チームではシワクシケアリを用いて1匹ずつ異なる色を付けて個体識別した上で8コロニーを1か月以上に渡り観察した。その結果、最初に働いていたアリは時が経つと休むようになり、代わってそれまで働いていなかったアリが活動しだすことが確認されたという。また、コンピュータシミュレーションで働くアリばかりのコロニーと働かないアリが含まれるコロニーを比較した結果、働くアリばかりの場合、一斉に疲労でダウンしてコロニーが滅亡してしまうケースがあり、集団の存続には働かない交代要員がいると有利なことも明らかになった。
この結果に対して、研究を行った長谷川准教授は「一見無駄な働かないアリも、集団の長期的存続には欠かせない。人間も含め、短期的効率を求めすぎると、組織が大きなダメージを受けることがある」とのコメントを残している。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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