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日立、自律移動型双腕ロボットの制御技術を開発―物流倉庫での集品作業を自動化
日立が制御技術の開発のために製作した自律移動型双腕ロボット(日立製作所の資料より)[写真拡大]
日立製作所は25日、日立物流の協力のもと、物流倉庫で目的の商品が保管されている棚まで移動して商品を取り出し、箱詰めまで行う自律移動型双腕ロボットの制御技術を開発したと発表した。この制御技術により、移動しながら目的の商品を見つけてアームを伸ばす動作や、1本のアームでは取り出せない商品を2本のアームで取り出す動作など、人と同様の集品作業が可能となる。
今回開発したロボットは、走行台車の上に高さを調節する昇降台を載せ、2本の市販の産業用アームとグリッパ(手作業の手に相当する部分)を搭載し、人の作業を前提とした環境で効率的な集品作業が実現できる。
これまでは、人と同様の柔軟で素早い動作を実現するためには、各機構間の通信量や演算量が膨大となったり、プログラムが煩雑となって動作の不具合に繋がりやすいという課題があったが、集品作業の要となる走行台車・昇降台・2本のアームの各機構を少ない通信量で効率的に連携できるように制御する技術を開発することで克服した。
日立は、同技術を搭載したロボットの実用化を含め、物流事業の革新に貢献していくとしている。
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