ゼリア新薬は下値固め進む、16年3月期は回復見通しで中期で注目できる

2015年4月23日 10:50

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 ゼリア新薬工業 <4559> は1900円台で底固めが進んでいる。年初来足すねは1月の1876円、同高値は3月の2146円、23日は35円高の1986円と2000円に接近となっている。16年3月期の収益改善期待で出直り展開だろう。

 前期(15年3月期)は、売上高が前々期比3.2%増の640億円、営業利益が同26.4%減の50億円、経常利益が同26.5%減の50億円、純利益が同18.5%減の43億円としている。配当予想は年間30円(第2四半期末15円、期末15円)としている。13年10月1日付の株式分割(1株を1.1株に分割)を考慮すると実質的に前期比2円50銭増配となる。

 医療用医薬品事業が薬価改定も影響してやや低調となり、ライセンス収入やロイヤリティ収入の減少、研究開発費や広告宣伝費の増加も影響する。ただしコンシューマーヘルスケア事業はコンビニエンスストア向け「ヘパリーゼ群」が好調のようだ。

 今期(16年3月期)については、コンシューマーヘルスケア事業が引き続き好調に推移し、医療用医薬品事業も消費増税の反動影響や薬価改定の影響が一巡し、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場浸透も寄与して収益改善基調だろう。

 株主優待については毎年9月末および3月末現在の株主に対して自社グループ商品を贈呈している。1000株以上所有株主に対してはA・B・C・D・Eコースの中からいずれか1コース選択、100株以上~1000株未満所有株主に対してはFコースを贈呈する。

 消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。

 医療用医薬品事業では潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」、H2受容体拮抗剤「アシノン」、亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」を主力としている。13年6月には自社開発の機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」を発売し、アステラス製薬 <4503> と共同で早期の市場浸透を目指している。コンシューマーヘルスケア事業は「コンドロイチン群」「ヘパリーゼ群」「ウィズワン群」を主力としている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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