20日の中国本土市場概況:上海総合指数は下落、空売り解禁などを意識

2015年4月20日 17:02

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記事提供元:フィスコ


*17:04JST 20日の中国本土市場概況:上海総合指数は下落、空売り解禁などを意識

20日の中国本土マーケットは下落。主要指標の上海総合指数は、前日比70.22ポイント(1.64%)安の4217.08ポイントと3日ぶりに反落した。上海A株指数は73.18ポイント(1.63%)安の4418.90ポイント。一方、外貨建てB株相場は下落。上海B株指数が16.09ポイント(4.10%)安の376.62ポイント、深センB株指数が24.46ポイント(1.83%)安の1315.18ポイントで引けた。

利食い売りが優勢。上海総合指数は先週、週間で6.3%上昇し、約7年1カ月ぶりに節目の4000ポイントを突破したため、高値警戒感が浮上した。また、当局が機関投資家に貸株を認めると発表(=空売り解禁)したことも重しとなっている。人民銀行(中央銀行)が19日、預金準備率を20日から1%下げると発表したことを好感して買われる場面がみられたものの、上値は重く、中盤から再びマイナスに転じた。

時価総額上位の銘柄が下げを主導する。中国石油天然気(601857/SH)が4.3%安、中国工商銀行(601398/SH)が3.9%安、中国人寿保険(601628/SH)が5.0%安と値を下げた。石油株は先週末の原油安が嫌気されている。銀行株は準備率の引き下げを材料に朝方は小高く推移したが、結局、安く引けた。証券株も安い。大手の中信証券(600030/SH)が4.3%下落した。当局が過熱するマーケットのリスクを強調し、株式購入資金の調達を規制したことなどで、商いが細るとの懸念が浮上している。

【亜州IR】《KO》

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