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【配当特集】イワキの株価は戻り高値圏の240円近辺で堅調に推移
イワキ<8095>(東1)の株価は戻り高値圏の240円近辺で堅調に推移しているが、今期業績見通しの増額余地や0.5倍近辺の低PBR、5月の中間配当を支援材料として、14年7月と9月の高値264円を試す展開だろう。
同社は、1914年創業で、今年100周年を迎えた医薬品商社。事業は、医薬品事業(医療用・一般用・動物用医薬品の製造・販売、調剤薬局経営)、医薬品原料・香粧品原料事業(医薬品・香粧品原料の製造・販売、化粧品OEM製造)、化成品事業(電子工業用薬品・表面処理用薬品・化成品の製造・販売)、食品原料・機能性食品事業(食品原料の製造・販売、サプリメントOEM製造)、その他事業(医療機器の販売、化粧品の製造・販売)を展開している。
現在、日本では、65歳以上の高齢者が増えたことで、国が負担する医療費が急拡大しているため、医療費の抑制策として、新薬と成分が同じで価格が安いジェネリック薬品の使用を推奨している。同社はそのジェネリック医薬品の製造を行っている。事業環境としては追い風であることから、製造が需要に追い着かないほどのフル稼働状態であり、今後の需要も見込めることから、生産設備の投資も毎年行っている状況である。
4月10日に発表された今期15年11月期の第1四半期のセグメント別の業績を見ると、医薬品事業は、売上高44億26百万円(前年同期比5.5%増)、営業利益49百万円(同41.5%減)増収ながら大幅減益。
医薬品原料・香粧品原料事業は売上高39億34百万円(同2.7%増)、営業利益2億2千9百万円(同21.7%増)とジェネリック医薬品原料の需要拡大により増収大幅増益となった。
化成品事業は、売上高18億52百万円(同2.7%増)、営業利益△95百万円(前年同期15百万円)と増収ながら赤字となった。表面処理薬品は、国内では、スマートフォン・車載部品向け薬品を中心に堅調に推移した。海外は、韓国製スマートフォン・パソコン・液晶テレビなどの需要の落ち込みから低調に推移した。
食品原料・機能性食品事業売上高は19億74百万円(前年同期比2.8%増)、営業利益67百万円(同12.5%増)と増収2ケタ増益となった。食品原料が農産加工品と天然調味料が大手顧客の需要増や新規採用もあり伸長し、サプリメント原料は堅調であった。
その他の事業は、売上高8億13百万円(同2.5%増)、営業利益△24百万円(前年同期△28百万円)であった。
4月10日の終値245円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS17円77銭で算出)は13.79倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間6円で算出)は2.45%、前期実績PBR(前期実績の連結BPS514円70銭で算出)は0.48倍である。
・コート番号:8095 ・市場:東証1部 ・売買単位:1000株単位 ・株価:245円(4月10日) ・配当:6円(第2四半期末3円、期末3円) ・1単位投資金額:245円×1000株=24万5000円 ・1単位投資利回り:6円×1000円=6000円 6000円÷24万5000円=2.45% (情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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