注目銘柄ダイジェスト(前場):シャープ、NEC、JXなど

2015年4月17日 11:33

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記事提供元:フィスコ


*11:33JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):シャープ、NEC、JXなど

シャープ<6753>:265円(前日比-12円)
買い一巡後はマイナス転換。みずほ銀行と三菱東京UFJ銀行から2000億円の資本支援を受けることで大筋合意と伝わっている。財務体質の改善につながるとの期待感が先行した。ただ、足元の株価上昇で、金融機関を中心とする経営支援の方向性は織り込まれていた面もある。前期に続いて今期も最終赤字は1000億円を超える見通しなどとも伝わっており、成長戦略の具体化も待ちたいとの動きに。

NEC<6701>:394円(同+6円)
堅調。メリルリンチ(ML)では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も420円から570円に引き上げている。ドコモ投資減の影響を乗り越えてテレコム事業が再拡大期に入ること、マイナンバー出入国管理などが牽引するパブリック事業の持続的成長が期待できること、営業外損益と税率の改善でEPSが高成長局面に入ったことなどを評価。、16年3期増配とコンセンサス上回る利益ガイダンス発表の可能性が目先のカタリストとも。

JX<5020>:518.9円(同+11円)
しっかり。16年3月期最終損益は1800億円程度の黒字となり、前期推定3200億円の赤字から大幅に改善する見通しと観測報道が伝わっている。在庫評価損の一巡、減損損失の計上などが背景。足元での原油市況の反発から、大幅な収益改善の可能性は高かったと見られるが、前日も原油市況が切り返すなど物色環境が良好ななかで、素直に好感される展開となっている。

ツクイ<2398>:915円(同+30円)
強い動き。野村では投資判断を新規に「バイ」、目標株価を1200円としている。15年3月期から17年3月期2期間のEPS成長率は年率35%と予想、15年度介護報酬引下げの影響は不可避だが、諸々の加算取得や利用者増で克服できると考えているもよう。高い収益成長を評価しているようだ。

イマジニア<4644>:1501円(同+159円)
急伸し年初来高値更新。同社ホームページにて、スマートフォン向けパズルゲーム「LINE リラックマころろんパズル」の事前登録が25万人を突破したと発表している。同タイトルは、サンエックスよりライセンス許諾を受け、LINE社が運営するゲームサービス「LINE GAME」にてリリースする。「LINE GAME」向けに開発・提供した実績を持つNHN PlayArt社及びLINE社と共同で企画・開発した。

3Dマトリックス<7777>:1639円(同+300円)
ストップ高。シンガポール子会社3-D Matrix Asia Pte. Ltd.とインドネシア国内における独占販売権許諾契約を締結しているPT. Teguhsindo Lestaritama社が、インドネシア当局Ministry of Healthより吸収性局所止血材「PuraStat」の医療機器製品登録承認の連絡を受けたと発表している。前日は、創傷治癒・皮膚再建材に関する特許が欧州で成立したことが好感され、ストップ高まで上昇していた。

メディシノバ<4875>:ストップ高買い気配
ストップ高買い気配。同社が開発する「MN-001(タイペルカスト)」の肝線維化を認める NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)治療適応に対して、米国食品医薬品局(FDA)からファストトラック(優先承認審査制度)の指定承認を受けたと発表している。ファストトラックとは、深刻な疾患に対する治療薬の開発を促進し、承認審査を早める制度。「MN-001」の早期承認への期待感から買いが膨らんでいる。

BEENOS<3328>:2781円(同+16円)
反発。15年9月期の業績予想を上方修正している。営業利益見通しは従来の6.00億円から8.00億円へ、純利益見通しは4.70億円から5.50億円へと引き上げた。インキュベーション事業で営業投資有価証券の売却益約3.96億円を計上する一方、クロスボーダー部門のサービス「sekaimon」において固定資産とのれんの減損損失1.47億円を計上した。有価証券売却益をてこに、伸長しているクロスボーダー事業等への投資を加速するという。

マクドナルド<2702>:2617円(同-33円)
売り先行。2月5日の前期決算発表時に未定としていた15年12月期業績予想を発表している。最終損益は380億円の赤字と、前期(218億円)から赤字幅が拡大する見通し。また、同時に中長期の成長に向けた「ビジネスリカバリープラン」も公表している。今後4年間で約2000店舗を改装するほか、店舗閉鎖や本社スタッフを対象とした早期退職制度(約100人)を実施する。本日は赤字拡大見通しをネガティブ視した売りが先行している。《KO》

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