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【業績でみる株価】進和は増額した今8月期はさらに上振れの可能性、製造と商社機能併せ持ち割安
進和 <7607> は国内外での自動車メーカー向け溶接設備の売上高が予想以上に伸びたことから、2015年8月期は売上高、経常利益ともに当初予想を上方修正した。さらに第2四半期の決算から判断すると、さらなる上乗せも期待できそうである。
同社は製造業において基幹技術のひとつ接合技術で高い技術力を有する。特殊金属などの溶接では他社を寄せ付けない。自動車生産工場において同社の溶接技術はなくてはならないものであり、最近の自動車新規生産ライン設置で日本や米国で需要が拡大。このため、2015年8月期の第2四半期は売上高465億円(前年同期比25.6%増)、営業利益29億5000万円(同30.4%増)、経常利益31億4000万円(同34.2%増)、純利益19億7000万円(同39.9%増)と絶好調だった。
これを受けて2015年8月期通期で、当初予想(売上高415億円、営業利益26億6000万円、経常利益27億1000万円、純利益16億円)を上回って売上高465億円(前期比25.6%増)、営業利益29億5000万円(同30.4%増)、純利益19億7000万円(同39.9%増)に上方修正した。
第2四半期時点での通期目標達成率は売上高で53.3%、経常利益は63.9%といずれも50%を超えた。とくに経常利益達成率は前年同期で52.9%だったことを勘案すると、再度の上方修正の可能性はあるのではないかと考えられる。
今期予想一株当利益をベースに計算したPERは11倍台。商社機能も兼ね合わせて持っていることから、業種は卸業種となっている。この卸業種の平均PERは11・4倍であり、これを基準に判断すれば同社株はいい水準まで買われたことになる。しかし、もう一方の製造会社として評価をするなら、たとえば精密業界の平均PERは24.7倍である。ということは、この面から同社株を評価すれば、買い余地はまだまだ十分にあると言えよう。
配当を年45円(前期39円)に増配することから、配当利回りは2.25%と高いのも魅力である。年初来高値は1850円(4月15日)、今朝は23円高の1820円。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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