【アナリスト水田雅展の銘柄診断】フォーカスシステムズは16年3月期の増収増益期待で上値試す

2015年4月14日 09:01

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 システム構築・運用のフォーカスシステムズ <4662> (JQS)の株価は、動意づいた3月17日の戻り高値1033円から一旦反落したが、900円近辺から切り返しの動きを強めている。16年3月期の増収増益期待で上値を試す展開だろう。

 公共関連・民間関連のシステム構築・保守・運用・管理サービスを主力として、セキュリティ機器関連事業も展開している。民間関連事業では関東圏・近畿圏に加えて、東海圏にも拠点展開して営業を強化している。

 顧客別に見るとNTTデータ <9613> 関連、および日本IBM関連を主力として、CTC(伊藤忠テクノソリューションズ) <4739> 関連、沖電気 <6703> 関連、ソフトバンク <9984> 関連が続いている。

 前期(15年3月期)の業績(非連結)見通し(5月8日公表)は売上高が前々期比2.5%増の145億円、営業利益が同1.4%増の9億円、経常利益が同横ばいの8億50百万円、純利益が同9.7%増の5億円としている。

 配当予想については3月23日に増額修正した。前回予想(5月8日公表)に対して期末に5円増額して年間25円(期末一括)とした。前々期との比較では5円増配となる。

 第3四半期累計(4月~12月)は前年同期比8.7%増収、11.2%営業増益、7.2%経常増益、25.0%最終増益だった。公共関連事業、民間関連事業、セキュリティ機器関連事業とも順調に推移し、特に公共関連事業の回復傾向が顕著なようだ。

 なお四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月~6月)35億83百万円、第2四半期(7月~9月)37億03百万円、第3四半期(10月~12月)35億90百万円で、営業利益は第1四半期99百万円、第2四半期1億96百万円、第3四半期2億40百万円である。営業損益の改善基調を鮮明にしている。

 通期見通しに対する第3四半期累計の進捗率は売上高75.0%、営業利益59.5%、経常利益58.4%、純利益62.6%で利益進捗率が低水準の形だが、公共関連事業は第4四半期(1月~3月)の構成比が高いことを考慮すれば、通期ベースでも収益改善が期待される。

 今期(16年3月期)についても、公共関連事業は政府発信の「世界最先端IT国家創造宣言」関連、民間関連事業は企業のITインフラ投資関連、セキュリティ機器関連事業は官公庁のサイバー犯罪対策関連を中心として高水準に推移する見通しだ。NTTデータを主要顧客としているためマイナンバー制度関連も期待される。人件費増加などを吸収して増収増益基調だろう。

 株価の動きを見ると、動意づいた3月17日の戻り高値1033円から一旦反落したが、900円近辺から切り返しの動きを強めている。16年3月期の増収増益を期待する動きだろう。

 4月13日の終値944円を指標面で見ると、前期推定PER(会社予想のEPS72円22銭で算出)は13倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間25円で算出)は2.7%近辺、前々期実績PBR(前々期実績のBPS726円46銭で算出)は1.3倍近辺である。

 日足チャートで見ると一旦割り込んだ25日移動平均線を素早く回復した。また週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。16年3月期の増収増益期待で上値を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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