《一読必須》今日の日経平均はこうなる~フィスコ・アナリスト別予想!

2015年1月16日 08:33

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記事提供元:フィスコ


*08:33JST 《一読必須》今日の日経平均はこうなる~フィスコ・アナリスト別予想!

【小幅安となる】16700-17000円のレンジを想定=フィスコ村瀬 智一

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、前日の上昇部分をあっさり帳消しに。円相場は朝方に一時1ドル115円台に突入しており、幅広い銘柄に売りが先行することになりそうだ。

ただし、日経平均は昨年12月安値水準でのボトム意識が強まっており、売り一巡後は下げ渋る動きが期待される。16800円近辺を支持線として、上値は25日線が抵抗となる形状により煮詰まり感が台頭していることもあり、もち合いレンジを下放れず踏ん張りをみせてくるかが注目される。

もっとも、一目均衡表では雲上限に上値を抑えられる格好となるため、厚い雲の中での方向感の掴みづらい展開になりやすい。レンジを下放れてくると、雲下限が位置する16300円近辺が意識されてくるため、正念場である。16700-17000円のレンジを想定する。

【大幅安となる】投資家不在の先物オプション市場=フィスコ田代 昌之

円建てCME先物は前日の日中終値比360円安の16800円。為替市場では、ドル・円は116円10銭台、ユーロ・円は135円10銭台(8時00分時点)。スイス中銀が与えた市場にインパクトは大きく、ナイト・セッションでは16730円まで急落した。過剰反応との見方はあるが、中長期的にはユーロ安が進行するとの見方。また、コモディティ価格の低下でヘッジファンドの体力が弱っている状況での急動意は投資家心理を冷やすものとなろう。前日の上昇はETF上場に伴う買い需要に買戻しが入っただけとのことから、本日は売り一巡後、下げ幅を一気に縮小する展開は難しい。上値メドは16900円、下値メドは16750円とする。

昨日のナイト・セッションが陰線(しかも大きめ)を残し25日線回復とならなかったことから調整局面入りは継続か。日中取引で17000円台を回復しても、夜には16000円台に戻っていることで、方向感の乏しさが嫌気されて押し目狙いは入りにくい。TOPIX先物の出来高が4万枚台と低迷していることや指数が動いている割には日経VIが動意薄となっていること(オプションの売買が低迷)、裁定買い残がすっからかんなどを考慮すると、海外投資家は日本株市場から距離を置き始めていると言っても過言ではないだろう。《KO》

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