オプションSQ控えポジション調整等による変動か/ランチタイムコメント

2015年1月8日 11:58

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記事提供元:フィスコ


*11:58JST オプションSQ控えポジション調整等による変動か
 日経平均は大幅に続伸。282.43円高の17167.76円(出来高概算12億1000万株)で前場の取引を終えている。原油相場の下げ一服や欧米市場が総じて上昇したことが買い安心感につながっている。17000円を回復して始まった日経平均は、その後もじり高基調が続いており、一時17199.18円と17200円に接近する局面をみせている。
 セクターでは原油安メリットとして海運が4%超の上昇。空運の上昇率は3%を超えている。その他、医薬品、ゴム製品、非鉄金属、陸運、倉庫運輸、食料品、輸送用機器、繊維などの強さが目立つ。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1500を超え、全体の8割を占めている。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、アステラス薬<4503>、ソフトバンク<9984>、ファナック<6954>などがけん引。

 買い一巡後の日経平均は17000円を挟んでのこう着とみられたが、その後も上げ幅を広げてきている。ボリンジャーバンドでは-1σを突破してきている。ファーストリテ<9983>が強い動きをみせているが、大引け後に決算発表控えているなか、ショートカバーが入りやすいとみられる。指数インパクトが大きいこともあり、オプションSQを控え、先物市場への影響も意識されそうである。ただし、あくまでもポジション調整等による変動とみられるため、この流れが継続するかは見極めが必要であろう。
 そのため、指数インパクトの大きい銘柄などが日経平均をけん引するものの、比較的腰の据わった資金は、中小型の材料系の銘柄に向かいやすい状況が続くとみておきたい。(村瀬智一)《FA》

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