6日の中国本土市場概況:上海総合指数は小幅高、景気対策への期待が相場を下支え

2015年1月6日 18:57

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記事提供元:フィスコ


*18:57JST 6日の中国本土市場概況:上海総合指数は小幅高、景気対策への期待が相場を下支え

6日の中国本土市場は小動き。主要指標の上海総合指数は、前日比0.93ポイント高(+0.03%)の3351.45ポイントと小幅ながら3日続伸した。上海A株指数は1.02ポイント高(+0.03%)の3512.07ポイント。一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が1.07ポイント安(-0.36%)の293.62ポイント、深センB株指数が11.51ポイント高(+1.10%)の1061.98ポイントで引けた。

方向感を欠く展開。高値警戒感と政策期待の狭間で、株価は一進一退し、荒い値動きだった。年末から年始にかけて公表された中国の経済指標が総じて弱かったため、「景気の下支えに向けた追加のテコ入れ策が打ち出される」との期待が相場を下支えしている。

業種別では、政策で恩恵のある銘柄群が高い。なかでも、鉄道関連株が買われる。経営統合案を公表した鉄道車両メーカーの中国南車(601766/SH)と中国北車(601299/SH)は、取引再開後から3日連続でストップ高した。また、鉄道運営の大秦鉄路(601006/SH)が8.8%高、鉄道建設の中国鉄建(601186/SH)が4.9%高で引けている。このほか、医薬関連株やIT・ハイテク関連株、消費関連株、自動車株なども物色された。

一方、深セン市場の買いは目立つ。中国の李克強・首相は5日、訪問先の深セン市で、「上海と香港の『相互乗り入れ』(両株式市場の相互取引開放)に続き、深センと香港の相互乗り入れも検討すべき」との認識を示したことが刺激材料になった。深センA株指数は1.71%上昇している。

【亜州IR】《KO》

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