【どう見るこの相場】高い水準が続く「売買単価」、円安傾向止まれば中低位株へ人気シフト

2014年12月22日 13:00

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<Q>マーケットで買われている銘柄は、比較的長期間間、値の高い銘柄が中心のように思われるが。

<A>その通りといえる。マーケットで、値ガサ株が買われているか、あるいは値の低い中低位株が買われているかを現す、「東証1部・売買単価」でみると指摘通り、値の高い銘柄が買われている姿といえる。売買単価は今年10月末以降、980~1100円で推移している。とくに、11月25日以降は1000円を超えた展開が続いている(11月28日に1日間だけ1000円割れがある)。

<Q>売買単価の1000円台は過去と比べて、どういう水準なのか。

<A>取り上げた数値は日々のデータだが、通常は日々のデータを6日間の移動平均値で用いる。「売買単価6日平均」で捉えれば、2009年から2012年までは大体600~700円での推移だった。とくに、2012年12月には508円の歴史的な低い水準だった。それが、今年12月には1122円まで上昇、2008年以来の高水準となっている。

<Q>2009年から2012年といえば民主党政権時代ということになるが、政権と関係があるのか。

<A>かなり強いといえるだろう。株はデフレに弱いからだ。マーケットは2013年から安倍新政権の脱デフレを買う展開となった。その時の牽引役は「円安」だったことからトヨタ自動車などの値の高い輸出関連銘柄が買われているため売買単価が上昇しているといえる。

<Q>中低位株に人気は回るのか。

<A>「円安」の続いている間は「中低位株」が本格的人気となるのは難しいだろう。とくに、今の相場は「円安」→「輸出株」→「業績向上」→「低PER」という流れとなっている。無理をして中低位株や新興系銘柄を買わなくても、1部市場の円安関連値ガサ株を買っているほうが投資効率がよい。

<Q>中低位株に人気の回る条件は何か。

<A>「円安」傾向の止まることに尽きる。円安が止まれば連れて、日経平均の上値は重くなるため出遅れという観点から中低位株へ目が向くものとみられる。「NT倍率」(日経平均÷TOPIX)でも12.5倍と高い位置にあり、NT倍率では中低位株にいつ人気が移ってもいいところにある。新春あたりが屈折点となる可能性はありそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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