アークレイ、インフルエンザ流行期の迅速検査をサポートする検出キットを発売

2014年12月17日 20:11

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アークレイが医療機関向けに発売するインフルエンザウイルスキット「スポットケムi-Line FluAB-S」(写真:同社の発表資料より)

アークレイが医療機関向けに発売するインフルエンザウイルスキット「スポットケムi-Line FluAB-S」(写真:同社の発表資料より)[写真拡大]

 アークレイは17日、インフルエンザA型・B型を迅速判定できるインフルエンザウイルスキット「スポットケムi-Line FluAB-S」を22日より医療機関向けに発売すると発表した。

 今回発売される「スポットケムi-Line FluAB-S」は、鼻腔ぬぐい液または鼻腔吸引液中のA型、B型インフルエンザウイルス抗原の検出用キットで、目視判定に加えて専用測定装置での判定が可能で、陽性、陰性に関わらず約10分で判定結果が得られる(同社従来品「スポットケムi-Line FluAB」に比べて5分短縮)。迅速な検査により、待ち時間の短縮など患者さまの負担軽減や診療効率の向上、インフルエンザウイルスの伝播機会の減少に役立つと考えられる。 

 インフルエンザは、毎年冬季を中心に流行し多くの人が罹患する急性ウイルス性感染症で、重篤化すると高齢者の肺炎や小児の脳炎・脳症の併発を招くなどの危険性がある。重篤化や合併症を防ぐには早期診断・治療開始が必要で、医療現場におけるインフルエンザの迅速検査は重要な役割を担っている。

 1988年から即時検査向けの簡易検査装置「スポットケム」シリーズを発売している同社は、これからも即時検査装置やキットの開発を通じ、医療現場での迅速な診断・適切な治療に貢献するとしている。(記事:宮野 浩・記事一覧を見る

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