【材料で見る株価】東レは空気清浄機事業を中国で積極展開し、フィルター工場の生産能力を倍増にする予定

2014年11月8日 16:58

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 東レ <3402> は、2015年度上期中に中国・現地のフィルター工場の生産能力を一気に倍増させる計画だ。

 ご承知の通り、いま中国では大気汚染が深刻な問題となっている。微小粒子物質PM2.5が酷く、深刻な大気汚染を引き起こしている。10月19日に北京市で恒例の北京マラソンが開催された。しかし、テレビで映し出されたのは、マラソンランナーがマスクをして走っている姿だ。市内は黄白色のスモッグに覆われ最悪のコンディションとなったが、1平方メートル当たり350マイクロ(1マイクロは100万分の1)グラムを記録し、これは日本の環境基準の約10倍という。

 またAPEC(太平洋経済協力会議)が北京で11月7~8日閣僚会議を、10~11日に首脳会議が開催される。国家の威信をかけて、このPM2.5対策として、開催から約1週間前から周辺の工場の操業を停止させ、北京市のクルマを奇数番号と偶数番号で、走行できる日程を規制した。こうでも、しない限り北京市の大気汚染は酷いのだ。このため、売上高は決して大きくないが、同社のフィルターが注目される。

 また、東レは「ユニクロ」のファーストリテイリングと提携して繊維事業を伸ばしている。2015年3月期の売上高は2兆1000億円(前期比14%増)、営業利益は1300億円(同24%増)、経常利益1330億円(同20%増)、そして純利益は830億円(同39%増)を確保する見込みである。一株当たり利益は50.9円(前期36.6円)にアップする。

 株価は当面、上値のカベと目されていた730円どころを突破し、2013年高値786円奪還が目前に迫ってきた。ここを抜いて来れば、次の目標が2006年高値1128円まで節はなく値動きは軽くなってきそうだ。炭素繊維の将来性など株価を刺激する材料は事欠かない。外国人投資家好みの銘柄でもあり、需給関係も申し分がない。ここは積極買いで対処してみたいところだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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