資生堂、水や汗に触れると紫外線防御効果が高まる日やけ止め技術「WetForce」を開発

2014年11月7日 17:23

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水に触れた後の紫外線防御効果(紫外線吸光度による比較)を示す図(資生堂の発表資料より)

水に触れた後の紫外線防御効果(紫外線吸光度による比較)を示す図(資生堂の発表資料より)[写真拡大]

 資生堂は7日、世界で初めて、水や汗に触れても紫外線防御効果が高まる日やけ止めの新技術「WetForce(ウエットフォース)」の開発に成功したと発表した。

 同社では、水や汗に含まれるカルシウムイオンやマグネシウムイオンなどのミネラルなどに着目し、「水や汗に触れることによって塗布膜の機能が高まり、紫外線防御効果を高められないか」という逆転の発想で研究を進めていったという。

 研究の結果、日焼け止めに「イオニックミネラルセンサー」を見出した。この「イオニックミネラルセンサー」を、水や汗に含まれるミネラルと結合させることで、日やけ止めの撥水性を高め、日焼け止めを強固で均質な厚さにし、滑らかな塗布膜にすることに成功した。これにより、紫外線防御効果を約2割高められるという。

 同社では、この「WetForce」を2015年春発売予定の日焼け止め商品に採用するという。(記事:松本 茂樹・記事一覧を見る

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