【今日の言葉】日本の業績減額修正でどうなる消費税10%

2014年10月8日 11:21

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  『日本の業績減額修正でどうなる消費税10%』=IMF(国際通貨基金)は、今年の世界の経済成長率をこれまでのプラス3.4%から3.3%へ引き下げた。とくに、日本の成長率については今年7月時点予想のプラス1.6%をプラス0.9%に大きく引き下げた。

  マーケット流で言うなら日本株式会社の業績減額修正ということだろう。7月は既に消費税の影響が現れていた時だが、3ヶ月経って、消費税の影響はさらに大きくなっている姿である。問題は、日本の政策当局が7月時点では、まだ日本はプラス1.6%、「マイナスではない」という安心感があったのではなかろうか。このことが、3ヶ月経って景気をさらに悪化させているといえる。先のG20でも日本に対し期待外れというコメントが出ていたほどである。

  当然、消費税の影響に対するテコ入れを世界は期待していたといえる。もちろん、日本のことは日本で決めるのが筋ではあるが、12月に消費税10%の判断が迫っていることを考えると、今から手を打っても間に合わない心配がある。政府筋は、「消費税をやらなかった時のリスクは大きい」と言いながら、実はこの間、何も手を打ってこなかった。日銀総裁は前日の会見で景気の基調は強いと強調している。「基調」が強調されたことでマーケットは消費税10%判断は半年先延ばしの可能性が強まったと見ている。あるいは、昨年春のような異次元緩和で局面打開を図るのか。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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