関連記事
テクノスジャパン ERP事業とビッグデータ事業を強固に結び付ける新組織、次世代ビジネス戦略室を設立
*09:04JST テクノスジャパン---ERP事業とビッグデータ事業を強固に結び付ける新組織、次世代ビジネス戦略室を設立
ITコンサルティングに強みを持つテクノスジャパン<3666>は、中核ビジネスであるERP事業と成長戦略であるビッグデータ事業のシナジー効果を高めることを狙いとして、10月1日付けで次世代ビジネス戦略室を設置したと発表。グループ4社間のシナジー効果を強固にすべく、革新的なサービスの開発、戦略的提携先の選定、ゼロベース思考による新事業企画など、産業界を活性化させるために自社の強みである先見性に磨きをかけ、チャレンジ色を高めて取組んでいくコントロール機能を持たせる狙いだ。
また、同社は10月3日付で独自ソリューション「Factシリー ズ」の機能・性能改善を進め、リノベーションする形で大幅刷新した。ERP事業の中核となる「Fact-Core」シリーズは、従来型シリーズの導入期間・コスト面40%削減を実現。開発技術の向上により、高い品質レベルでの提供を可能としたほか、クラウド上で環境整備できるため、安易に開発が進む。また、ビッグデータ周辺ソリューションとして「Fact-Garden」シリーズの提供を始めた。なお、「Factシリーズ」を導入してきた代表的企業としては、富士フイルム(富士フイルムホールディングス<4901>子会社)、タビオ<2668>、ダイソー<4046>が挙げられる。
ビッグデータ事業強化にむけ戦略的提携を締結した米国TableauSoftware社とのデータディスカバリーサービスや米国NetBase社とのソーシャルメディア分析サービスも同シリーズに包含して拡販していく予定という。これら取組は、次年度以降にむけたグループのサービスラインナップの一環として進めてきており、今後出てくる新たなサービスも大いに期待したい。
ビッグデータビジネスを中長期的な成長戦略として舵を切る同社は、有能人財の確保・新サービス開発・戦略的業務提携といった資源投下が続くとみられる。また、ビッグデータ同業他社の中でも経営基幹業務ノウハウを持ち合せているため、ビジネス課題解決に詳しい同社が進めるスタイルは、IT戦略立案に留まらずビジネスに直結した組織課題解決の可能性をもつだろう。
株価は「ビッグデータ」を第2の主力事業とした高成長路線への転換が評価材料となり、8月末以降、リバウンド基調が強まっていた。足元では急ピッチの上昇に対する過熱感等もあり、25日線を割り込んでいる。調整一巡感が意識されるなか、成長戦略に沿った積極的な取組みを材料視した再動意が見込まれる。9月高値から直近安値に対する調整幅をリプレイスしたターゲットは1980円辺りとなり、1月につけた年初来高値(1800円)は通過点となるか。《TM》
スポンサードリンク

