欧米為替見通し:9月18日のイベントリスクに備える

2014年9月12日 17:26

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記事提供元:フィスコ


*17:26JST 欧米為替見通し:9月18日のイベントリスクに備える

本日12日の欧米市場のドル・円は、16-17日の連邦公開市場委員会(FOMC)声明でのフォワードガイダンス(将来の金融政策指針)「相当な期間」が変更されるとの思惑から強含みに推移すると予想する。

ドル・円は、日本銀行の追加緩和観測と米国連邦準備理事会(FRB)の早期利上げ観測という日米金融政策の乖離観測から、107円台まで上昇してきた。

9月16-17日の連邦公開市場委員会(FOMC)の声明は、日本時間9月18日の早朝午前3時に発表され、夕方からは、スコットランド独立の住民投票が始まることで、9月18日は要警戒の日柄となる。

9月16-17日の連邦公開市場委員会(FOMC)では、100億ドルのテーパリング(量的緩和縮小)(250億ドル⇒150億ドル)が予想されており、イエレンFRB議長が記者会見を行う。

10月28-29日の連邦公開市場委員会(FOMC)では、150億ドルのテーパリング(量的緩和縮小)(150億ドル⇒0)が予想されており、イエレンFRB議長は記者会見は行わない。

ウォール・ストリート・ジャーナル紙のFEDウォッチャー、ヒルゼンラス記者は、FOMC声明でのフォワードガイダンス(将来の金融政策指針)の変更、「相当の期間」という文言の削除は、9月FOMCではなく、10月FOMCで、量的緩和第3弾を終了してから、と予想している。もし10月FOMCでの削除になれば、重要な金融政策の変更となることで、イエレンFRB議長の緊急記者会見が行われることになる。

【今日の欧米市場の予定】

18:00 ユーロ圏・7月鉱工業生産(前月比予想:+0.7%、6月:-0.3%)
21:00 インド・8月消費者物価指数(前年比予想:+7.83%、7月:+7.96%)
21:00 インド・7月鉱工業生産(前年比予想:+1.8%、6月:+3.4%)
21:30 米・8月小売売上高(前月比予想:+0.6%、7月:0.0%)
21:30 米・8月輸入物価指数(前月比予想:-1.0%、7月:-0.2%)
22:55 米・9月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(予想:83.3、8月:82.5)
23:00 米・7月企業在庫(前月比予想:+0.4%、6月:+0.4%)《KO》

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