東大、4.37兆分の1秒の超高速で画像を撮影する「STAMP」カメラを開発

2014年8月12日 20:30

小

中

大

印刷

異なる時間スケールでの動的現象をまとめた図。STAMPカメラはこれまでとらえることができなかったナノ秒以下の領域をとらえられる(東京大学の発表資料より)

異なる時間スケールでの動的現象をまとめた図。STAMPカメラはこれまでとらえることができなかったナノ秒以下の領域をとらえられる(東京大学の発表資料より)[写真拡大]

写真の拡大

  • STAMPカメラの撮影原理を示した図(東京大学の発表資料より)

 東京大学の中川桂一特別研究員らによる研究グループは、既存の高速度カメラとは異なる原理で、4.37兆分の1秒毎に画像を取得することで動画撮影をおこなう新しい技術を開発した。

 科学の研究において、時間分解能の高い観察をすることは大きな意義がある。しかし、これまでの高速度カメラは、機械的・電気的動作による技術的な問題によって10億分の1秒の測定までしか実現されていない。

 今回の研究では、様々な色の光を用いて動的現象の象を空間的にばらけさせ、そのあとで時間的に動画として再構成するという動作原理に基づく超高速撮影法「Sequentially Timed All-optical Mapping Photography(STAMP)」を提案し、実証した。この撮影システムによって結晶中のフォノン・ポラリトンの超高速な動的現象を観察したところ、4.37兆分の1秒という撮影速度で連続的に捉えることに成功した。

 今後は、従来の技術では観察することのできなかった現象を、STAMPカメラによって捉えることができるようになると期待されている。

 なお、この内容は8月10日に「Nature Photonics」に掲載された。

関連記事

広告