三菱電機、トルコの空調冷熱機器販売会社を吸収統合

2014年7月10日 17:53

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三菱電機は、同社の現地法人である三菱電機トルコを通じて、先に子会社化した空調冷熱機器販売会社クリマプラス社を吸収統合した。写真は、三菱電機トルコの空調冷熱事業が入居するUmraniye Air-Conditioner Systems事務所

三菱電機は、同社の現地法人である三菱電機トルコを通じて、先に子会社化した空調冷熱機器販売会社クリマプラス社を吸収統合した。写真は、三菱電機トルコの空調冷熱事業が入居するUmraniye Air-Conditioner Systems事務所[写真拡大]

 三菱電機は9日、同社の現地法人である三菱電機トルコを通じて、先に子会社化した空調冷熱機器販売会社クリマプラス社を吸収統合したと発表した。これにより、三菱電機トルコは、7月からFA(ファクトリーオートメーション)システム事業と空調冷熱事業の2事業体制となり、現地における販売体制を一段と強化する。2015年度の売上高として130億円を目指す計画である。

 クリマプラス社は現地における空調冷熱機器販売会社で、三菱電機は、2月に三菱電機トルコを通じて同社を買収した。トルコにおける空調冷熱市場は、欧州第3位の人口と高いGDP成長率を背景に、年率15%以上の成長が見込まれている。

 2014年1月から現地では、環境負荷低減を目的とした新たな省エネ規制が施行され、インバーターを用いた空調機器などのニーズが急速に高まっている。

 クリマプラス社は、高い技術力やきめ細かなアフターサービスを背景に、約10年にわたって三菱電機製空調冷熱機器を販売し、業績を伸ばしてきた実績を持っている。こうした経緯から、三菱電機は、今回、クリマプラス社を三菱電機トルコと統合することにした。

 クリマプラス社の統合により、三菱電機では、現地に根ざした販売ノウハウを取り込み、新規顧客獲得と既存顧客の深堀りが可能になるとし、現地での空調冷熱事業を一段と強化する方針である。

 三菱電機は、トルコ国内において、人工衛星や昇降機、鉄道車両用電機品、電力等の社会インフラについても事業を展開しており、今後、三菱電機トルコとの連携により、更なる販売拡大を図っていきたいとしている。(記事:南条 誠・記事一覧を見る

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