デンソー、北米の車載電子制御システム故障診断サービス事業者を買収

2014年6月6日 14:08

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 デンソーは6日、北米で車載電子制御システムの故障診断サービスを提供するイース・シミュレーション(EASE Simulation)の株式72%を取得して同社を買収することで合意し、4日に買収を完了したと発表した。北米で故障診断サービス事業を拡充する狙い。

 同社によると、今回買収したイースは、北米自動車メーカーの車両の点検、整備作業などに使用する車両診断ソフトを提供している。デンソーはイースと緊密に連携することで、北米の車両診断サービスを拡充していくという。イースは設立が1993年で、資本金が約110万ドル(約1億230万円)。

 現在、自動車の車両には高度な電子制御システムが数多く搭載されており、車両の点検、整備作業などをより的確に行うためには、これらの電子制御システムを診断する必要がある。

 デンソーは、故障診断に使用するスキャンツール「DST-i」や、高度な故障診断を行うパソコン用車両診断ソフト「DST-PC」、クラウド情報を活用した「DST-クラウド」を日本国内向けに提供しているが、EASEとのグローバルな技術連携を通じて、診断技術開発を加速させることも図る。

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