【編集長の視点】物語コーポは続落スタートも連続最高純益を見直し下げ過ぎ訂正買いが再燃余地

2014年5月20日 09:59

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄ウオッチ>

  物語コーポレーション <3097> は、30円安の3055円と3営業日続落して始まったあと、前日比変わらずまで戻すなど下げ渋る動きを強めている。今年5月8日に発表した今6月期第3四半期(3Q)の経常利益が小幅減益転換着地したことから、窓を開けて急落して売り買いが交錯し3000円台を試しているが、25日移動平均線からは10%弱のマイナスかい離となり、PERも13倍台とし下げ過ぎを示唆しているとして、リバウンド期待の買い物が下値に続いている。

■積極新規出店策が寄与し焼肉部門のリピート客も高水準を維持

  3Q業績は、前年同期比19%増収、1%経常減益、4%純益減益と増減マチマチで着地した。新規出店を直営店・FC店合計で27店舗(前年同期21店舗)、退店4店舗(同12店舗)と23店舗の純増とし、既存店売り上げも、焼肉部門を中心にリピート客の高水準キープなどから順調に推移し2ケタの増収となったものの、経常利益は、新規出店に伴う物件取得費や開業費用の増加などが想定を上回り小幅減益転換したもので、いわば前向きの利益伸び悩みと評価される。

  このため6月通期業績は、今期通期新規出店を41店舗(前期実績20店舗)と積極化するほか、今年4月に入社した新規採用98名(同59名)が早期戦力化すことなども加わって期初予想に変更はなく、売り上げは266億4100万円(前期比17%増)、経常利益は22億2200万円(同11%増)、純利益12億9400万円(同19%増)と見込み、純利益は、連続の過去最高更新となる。配当も、年間30円(前期実績27円)と連続増配を予定している。

■25日線から10%も下方かい離率しPER13倍台の割安修正に再発進

  株価は、昨年末払込みの新株式発行(発行価格3108円)・株式売出しを嫌って調整した年初来安値2886円から、今期第2四半期の続伸業績や順調な月次売上高推移をテコに同高値3715円まで800円高し、3Q決算発表とともに3000円大台を試す再調整をしている。PERは13倍台と割安で、25日線からの下方かい離率も約10%に拡大しており、下げ過ぎ訂正に再発進しよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【編集長の視点】サイバーリンクスは上場来安値水準から下げ過ぎ訂正買いが膨らみ続伸(2014/05/02)
【木村隆のマーケット&銘柄観察】西武ホールディングスは東京オリンピックのホテル需要増に期待(2014/05/02)
【じっくり投資コーナー】オンワードホールディングスは健康機器メーカーのタニタとの連携など期待材料を内包(2014/05/02)
引き続き『森を見るより木を見る』展開に、外国人買い期待乏しい=犬丸正寛の相場展望(2014/05/03)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事