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【木村隆のマーケット&銘柄観察】サイバーリンクスは再増額が有力、見直し買い再燃へ
サイバーリンクス<3683>(JQS)は見直し相場が中座しているが、再び人気が戻ってくる方向が予想される。5月7日に今2014年12月期の3月中間決算について、営業利益を6100万円から2億8000万円(前年同期は未公表)へ、大幅に増額修正。それを契機に見直し買いが盛り上がったものの、人気は短期で終息、現在は調整色の強い展開に陥っている。
同社は、流通業・官公庁向けにクラウドサービスなどを提供するITクラウド事業、及び、NTTドコモのドコモショップを運営するモバイルネットワーク事業を展開している。ITクラウド事業で消費税率引き上げに伴う流通食品小売業向け業務の受託が計画を上回る水準で推移。第3四半期以降での進行を計画していた防災システム等の工事の一部についても、上期に前倒しで進捗していることなどが増額の背景。
そうした中、5月14日に明らかになった今期第1四半期の決算では営業利益2億5700万円(前年同期は未公表)を確保した。増額した中間決算の2億8000万円に肉薄しているほか、通期見通しに対する進捗率も63%に達している。
今回の増額では、通期の営業利益4億500万円(前期比19.6%増)については、見通しは据え置かれた。会社側では、流通業向け営業の進捗状況、官公庁向けビジネスの入札案件の受注確度、並びにiPhoneを含む携帯電話端末の新機種販売開始時期等、不確定要素が多いため据え置いたと説明している。
消費税増税の反動などがあるにしても、第2四半期以降の業績落ち込みの想定はやや慎重に過ぎると言えそう。アナリスト筋では今期再増額の見解を持つ向きが多く、好業績見直しの局面が再び訪れる可能性が強そう。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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