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【木村隆のマーケット&銘柄観察】エンビプロは今期第4四半期から急向上、来期業績に期待感強まる
エンビプロ<5698>(東2)は調整切り上げが有力になってきた。5月14日に発表された今2014年6月期の第3四半期累計決算は、売上げが256億4200万円(前年同期比5.8%減)、営業利益3億9700万円(同33.5%減)となったが、材料的にはこれで悪材料出尽くしとなり、次の展開を待つパターンに入りそう。
同社は企業、解体物件などから排出される金属スクラップおよび産業廃棄物の資源リサイクルが主たる事業。これら廃棄物を収集運搬し、同社グループの中間処理工場で処理して、鉄スクラップ、非鉄(銅、アルミニウム、ステンレス等)、プラスチック等のリサイクル資源を生産し、国内外に販売している。
そのうち、鉄スクラップ相場が国内高、海外安で推移したことにより輸出環境が悪化したため、鉄スクラップ輸出の販売数量が減少し収益性が悪化したことが減益の要因。しかし、足元ではスクラップ輸出は数量、価格ともに回復感を強めており、来期業績改善へ好環境が生まれつつある。
今6月期通期では売上げ397億3000万円(前期比4.6%増)、営業利益7億9700万円(同3.6%減)を見込んでいる。今期の四半期ベースの営業利益の推移は、第1四半期1億100万円、第2四半期2億2500万円、第3四半期7100万円で推移してきた後、第4四半期は4億円へ急回復する。鉄スクラップ輸出は4月から回復に転じ、5月は一段と状況が好転している。来期の業績に視点が向かいながら、株価も復元力を強めていくことが予想される。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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