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欧米為替見通し:イエレンFRB議長の講演とウクライナ情勢に要注目
*17:17JST 欧米為替見通し:イエレンFRB議長の講演とウクライナ情勢に要注目
本日15日の欧米市場のドル・円は、ウクライナ情勢が緊迫化していること、イエレンFRB議長の講演でハト派発言が予想されることで上げ渋る展開が予想される。
イエレンFRB議長は、注視している9つの雇用関連指標の内、7つがリセッション(景気後退)前の水準を回復していないことで、「高度な金融緩和政策」を続けると表明しており、本日の講演でもハト派見解を繰り返すことが予想される。
・平均時給:2014年4月の平均時給は、前年同月比+1.9%となり、2013年平均の+2.1%を下回っている。
・雇用コスト指数:2014年1-3月期の上昇率は、+1.8%となり、2012-2013年の平均+1.9%を下回り、前回の景気拡大局面(2001年11月-2007年12月)の平均3.5%の約半分に過ぎない。
・時間当たり給与:2014年1-3月期の上昇率は、前年同期比+2.3%となり、2013年平均の+1.6%を上回ったものの、2012年の2.6%、2011年の2.5%を下回っている。
ウクライナ暫定政権は、ロシアによる「宣戦布告無き戦争」が始まっている、と警戒を強めており、ラブロフ・ロシア外相は、ウクライナ東南部では実質的に内戦に陥っている、と述べている。
ウクライナが内戦に陥り、親ロシア分離主義者の犠牲が増えた時、プーチン・ロシア大統領に、国境付近に待機させているロシア軍を「ロシア語を話す住民を守るための平和維持部隊」として投入する口実ができることなる。
【今日の欧米市場の予定】
18:00 ユーロ圏・4月消費者物価指数改定値(前年比予想:+0.7%)
18:00 ユーロ圏・1-3月期域内総生産(GDP)速報値(前年比予想:+1.1%、10-12月期:+0.5%)
21:30 米・5月NY連銀製造業景況指数(予想:6.00、4月:1.29)
21:30 米・4月消費者物価コア指数(前年比予想:+1.7%、3月:+1.7%)
21:30 米・前週分新規失業保険申請件数(予想:32万件、前回:31.9万件)
22:00 米・3月対米証券投資ネット長期TICフロー(予想:+350億ドル、2月:+857億ドル)
22:15 米・4月鉱工業生産指数(前月比予想:0.0%、3月:+0.7%)
22:15 米・4月設備稼働率(予想:79.1%、3月:79.2%)
23:00 米・5月NAHB住宅市場指数(予想:49、4月:47)
イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が講演予定《KO》
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