サンコーテクノ 2014年3月期は全セグメント好調で大幅増収益、期中に3度の上方修正

2014年5月15日 13:30

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記事提供元:フィスコ


*13:30JST サンコーテクノ---2014年3月期は全セグメント好調で大幅増収益、期中に3度の上方修正
サンコーテクノ<3435>は14日、2014年3月期の決算を発表した。売上高は前期比13.9%増の172.09億円、営業利益は同74.5%増の15.13億円、経常利益は同75.1%増の14.72億円、純利益は同105.3%増の9.10億円となった。5月8日に発表した業績上方修正値の水準で着地している。年間配当金は記念配当金5.00円を含む30.00円を予定、前期比10円の増配(株式分割考慮後)となっている。

都市圏を中心とした堅調な再開発需要や維持保全需要の回復を受けて、主力製品である「あと施工アンカー」などが好調推移、主力のファスニング事業の売上高は130.86億円で前期比13.9%増収、セグメント利益は11.22億円で同46.6%増益となった。また、リニューアル事業においても、太陽光関連商材がメガソーラー物件の受注や公共投資の増勢により伸長、セグメント売上高は36.05億円で同11.9%増収、セグメント利益は3.60億円で同99.6%増益となっている。主力2事業のほか、センサー事業も黒字転換しており、全セグメントが業績拡大に寄与する格好に。

2015年3月期については、売上高が前期比4.6%増の180.00億円、営業利益が同0.4%増の15.20億円、経常利益が同0.5%増の14.80億円、純利益が同4.4%増の9.50億円としている。オリンピック関連や震災復興事業、自然エネルギーを活用した環境分野での需要拡大などが見込まれるものの、鋼材価格の上昇傾向や人員・資材不足による工事着工の遅れが予想され、コスト負担増を織り込んで収益は横ばいの計画。ただ、2014年3月期は期中に3度の上方修正を行っているほか、2013年3月期も上方修正を実施していることから、保守的な計画値ということができよう。

サンコーテクノは、国内トップシェアの「あと施工アンカー」を中心とした建設用ファスニング、油圧工具などの各種電動工具、耐震補強や太陽光関連商材などを主要事業として手掛ける。足元で伸長している太陽光関連商材は、申請から施工までスムーズに行える50kwhの受注を中心にして、架台も含めた販売を推進している。《FA》

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