(香港)ベトナム関連が逆行安、反中デモの激化を警戒

2014年5月15日 11:29

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記事提供元:フィスコ


*11:29JST (香港)ベトナム関連が逆行安、反中デモの激化を警戒
ベトナム関連が逆行安。南シナ海での領有権争いで中国とベトナムの関係が緊張化する中、ベトナム南部の工業団地で13日、反中デモが暴徒化。中国系工場が放火されたと報じられている。

香港の上場企業では、商社大手の利豊(00494/HK)が、現地サプライヤーの一部で生産を停止していることを明らかにした。また、靴類を製造する裕元工業(00551/HK)や信星靴業(01170/HK)も一部工場の生産を停止。具体的な被害が出たわけでないが、「予防的な措置」のようだ。

一方、天虹紡織(02678/HK)は14日夜にデモ隊が工場へ乱入したことを明らかにしている。生産設備の一部が破壊されたが、製品や在庫への影響はなかったという。現時点で影響は軽微であり、デモの収束を待って生産を再開する予定だが、長引けばマイナス影響は避けられないとしている。

このほか、理文造紙(02314/HK)はベトナムで製紙工場を建設中だが、現時点で反中デモによる影響は受けていないと説明している。

日本時間午前11時26分現在、関連銘柄の値動きは次の通り。

■天虹紡織(02678/HK):5.02HKドル(8.06%安)
■信星靴業(01170/HK):1.40HKドル(6.67%安)
■理文造紙(02314/HK):4.16HKドル(2.80%安)
■裕元工業(00551/HK):21.85HKドル(1.13%安)
■利豊(00494/HK):11.02HKドル(0.36%高)《NT》

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