不安定な相場展開、中小型株の底堅さを見極め/東京株オープニングコメント

2014年5月15日 08:57

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記事提供元:フィスコ


*08:58JST 不安定な相場展開、中小型株の底堅さを見極め
 15日の東京市場は不安定な相場展開になりそうだ。14日の米国市場ではダウ、ナスダックともに下落。シカゴ日経225先物清算値は大阪比160円安の14250円だった。この流れを受けてインデックスに絡んだ売りが先行する格好から、日経平均はギャップ・ダウンから始まることになりそうだ。

 注目されるのは寄り付き前に発表される1-3月期国内総生産(GDP)。消費増税前の駆け込み需要が増大したことで今年1-3月期の経済成長率は大幅に上昇する見込み。予想値は前期比1.1%増、同年率4.3%増となっている。予想を上回るようだと、追加の緩和期待が後退する格好となり、売り一巡後も押し目買いの動きが限られそうだ。一方、予想を下回るようなら、売り一巡後の底堅さが意識される可能性があるだろう。

 そのほか、決算に絡んだ個別動向。ソニー<6758>はADRで7%近い下落。寄り付き段階でアク抜けにはなりづらく、見極めが必要であろう。

 また、米国ではモメンタム株の下げが続いており、足元で底入れ感が台頭してきた感のある新興市場の中小型株などの動向も注目される。ネット関連やバイオ関連などの底堅さが意識されるようだと、見直しの流れに向かう展開がみられよう。さらに、本日は教育業界での提携等が伝えられている。また、パイオニア<6773>によるAV事業売却報道などAV機器業界の再編期待に向かわせよう。

 なお、MSCIの定期入れ替えが発表されている。「標準指数」には、光通信<9435>、JDI<6740>、名鉄<9048>の3銘柄が新たに採用される。一方、石油資源<1662>など12銘柄が除外となった。《TN》

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