【中国の視点】バフェット氏:馬雲会長を尊敬、だがアリババに投資しない

2014年5月15日 08:09

印刷

記事提供元:フィスコ


*08:10JST 【中国の視点】バフェット氏:馬雲会長を尊敬、だがアリババに投資しない
米著名投資家ウォーレン・バフェット氏はこのほど、中国メディアの取材を受けた。米株式市場に上場する計画を確定した中国の電子商取引大手、京東商城とアリババ・グループ(中国名は阿里巴巴集団)に投資するかどうかという質問について、バフェット氏は「投資しない」と回答した。

ただ、同氏は、アリババと馬雲会長を良く知っていると強調。会長を尊敬しており、会長がアリババに大きく貢献していることも肯定した。投資しない理由について、ハイテク産業が得意分野ではない上、多くの人が追いかけている産業に投資しないことが自分のポリシーだと説明。バフェット氏は、食品や交通、保険などの産業を好むことも明らかにした。

中国メディアは、バフェット氏がアリババなどに投資しない背景について、同氏が短期的に巨額な収益を創出する企業よりも安定的に成長する企業を選ぶ傾向があると分析。バフェット氏がIT産業で稼ぐチャンスを逃したあるいはリスクを回避したかについて、時が立てば答えが出てくると指摘された。

なお、アリババは今月6日、米株式市場への上場を申請した。同社は10億米ドル(約1020億円)の資金を調達すると申請したが、市場関係者の間では、アリババの調達額が2012年の米フェイスブックの160億米ドルを上回り、米市場のIT関連で過去最大の新規株式公開(IPO)になるとの見方が広がっている。《ZN》

関連記事