共同印刷、ベトナムに現地法人 高品質ラミネートチューブでASEAN市場に進出

2014年4月30日 18:10

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 共同印刷は30日、ベトナムに現地法人を8月に設立すると発表した。高品質ラミネートチューブの製造・販売を中心としたASEAN市場への事業展開を図り、10年後に20億円の売り上げを目指すという。

 同社によると、設立後は、2012年に設立した中国を中心とした東アジア地域の営業活動拠点である共印商貿(上海)と連携して、東アジア・ASEAN地域におけるネットワークを強化する。

 現地法人は資本金が1,000万ドル(約10億円)で、共同印刷が100%出資する。所在地のドンナイ省ビエンホア市は、ベトナムの経済・交通の要衝であるホーチミン市の近郊に位置する。

 同社は、海外への展開を視野に市場調査と同社製品へのニーズの調査を進めていたが、ASEAN地域の需要拡大に着目し、市場の規模・成長性から、ベトナムへの現地法人設立を決定したという。

 同社は、高精細印刷によるチューブ容器を各種開発・提供している。なかでも、多層構造のラミネートシートに自社開発したLTP印刷(ラミネートチューブ専用の樹脂活版印刷方式)やフレキソ印刷を施した、高機能かつ高精細なラミネートチューブは歯磨きや医薬品向けとして多数のメーカーに採用され、高い評価を得ているという。

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