モメンタム株の凋落、市場の尻込みとバリュー株の台頭引き起こす可能性も

2014年4月15日 09:13

印刷

記事提供元:フィスコ


*09:13JST モメンタム株の凋落、市場の尻込みとバリュー株の台頭引き起こす可能性も
米国株式市場では値動きに勢いのある「モメンタム株」への売りが継続しています。これにはバイオ関連やソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などが含まれ、有名な企業としては米グーグルやフェイスブック、ツイッターなどがモメンタム株の範疇(はんちゅう)に入ります。

ナスダック市場のバイオテック指数は昨年65.6%急騰した後も今年2月後半までさらに20%上昇。ただ、3月に入ってからはピーク時から20%以上下落し、「ベア(弱気)相場」入りを果たしています。また、ナスダック・インターネット指数も3月7日の高値(435.89)から今月11日の安値(358.65)まで17.7%下落しました。

背後にはヘッジファンド勢など“超投機的な動き”などが指摘されていますが、気がかりなのは成長企業の新規株式公開(IPO)が尻込みしてしまうこと。先週にはバイオ関連2社を含む4社が市況悪化を理由にIPOの延期を決定しました。

さらに、株価バリュエーションの高い銘柄に対する投資家の不信感が別のセクターに波及することも警戒材料。これには米国市場内部にとどまらず、日本株や高利回り債券市場など、金融市場を網羅する可能性すら指摘されています。

こうした中、モメンタム株から“バリュー株”に投資家の注目がシフトしています。バリュー株とは企業が本来持っている価値と比較して株価が割安にとどまっている銘柄群のことで、成熟企業では成長はスローペースながら配当が高いという特徴も持っています。

株価純資産倍率と予想成長値が想定的に低い銘柄から成る「ラッセル1000バリュー指数」の3月の成績は2.2%の上昇。一方の株価純資産倍率と予想成長値が想定的に高い「ラッセル1000グロース指数」は同月に1.1%下落しています。

モルガン・スタンレー証券は「デイリーベースではバリュー株がグロース株を著しくアウトパフォームしている」と指摘し、向こう数カ月はバリュー株優位の地合いが継続すると予想しています。

(フィスコ・リサーチ・レポーター)《RS》

関連記事